Minnie Chan 記者による2018-12-17記事「Deputy head of Chinese shipbuilder sacked and expelled from Communist Party」。
国営海軍工廠CSICの経営大幹部が、中共党中央規律審査委員会によって、腐敗の咎で、中共党員を除名された。
真の嫌疑は、空母『遼寧』の秘密をバラしたことにあるという。
※おそらく、じつのところは『遼寧』がさんざんな失敗作だったので、その責任をみせしめに誰かに取らせることによって、次の国産空母『001A』が続けて失敗におわることは許さないからな、との精神的発破をかけるのが目的だろう。
大連港にあるCSICは潜水艦や空母を建造している造船所である。もちろん国有。『001A』も進水させた。
『001A』は公試運転中である。国家指導部としては2019の建国70周年に就役させたいところであろう。それが失敗したらどうなるか……。
※エンジンが国産できないのにどうするんですかという話。あとから良いエンジンが手に入っても、空母の最下層デッキが主機室なので、上層甲板をぜんぶはがさねばならず、改装は数年がかりだ。つまり『001A』も失敗は約束されている。ところでそもそも中共はどうして空母を欲しがるようになったかといえば、パラセルでベトナム軍と実戦になったとき、島嶼上空でCASできないことに気付いたからだった。陸上機で南シナ海にCASを提供できないのは、ソ連製エンジンしか入手できないから。最初から最後までエンジンが祟っている。
次。
Charlotte Jee 記者による2018-12-17記事「A food delivery robot burst into flames」。
バークレー大学構内では100機以上のロボットが無人デリバリーに走り回っているが、そのうちの1機が突如、炎上。
設計者いわく。だれかが安物の電池を装填したのだ。その電池が火を吹いた。
次。
ストラテジーペイジの2018-12-18記事。
Auto-GCASとは、自動墜落回避システムのこと。F-35用が7年間開発されていたが、11月に実装された。
単座のハイG戦闘機では、うっかりして腹式呼吸を忘れて機動したとたんに操縦士が失神することはよくある。その結果、もし機体が地面に向かって無為に突っ込んでいくようだとコンピュータに判断できたときは、コンピュータが操縦桿を奪い、水平飛行に復帰させる。これが Auto-GCAS だ。
このシステムは2014年時点ではすでに2機種のハイG戦闘機に実装されている。すなわちF-22と、F-16の最新ロット(600機)である。
確認されているだけでも過去4年間に、Auto GCAS と PARS(雲中パニックボタン。いずれが天地なのか分からなくなったとパイロットが恐怖を覚えたときに押せば、コンピュータが水平飛行に復帰させてくれる。F-2にもついている)のおかげで7人のF-16乗りが、命が助かった。うち1件は、戦地上空であった。機体価格とすれば総額で3億5000万ドルか。
Auto GCAS は現在、スーパーホーネットの最新モデルにも後付けされつつある。
民航機の墜落警報システムは、「プル・アップ!」とかのボイスで警告するだけ。しかしベテラン民航機長や軍用機パイロットは、こうしたボイス警告を無視したがる。
そこで、強制自動操作にする必要があった。