GBI用レーダー(極東版BMEWS)の適地は 狩場山。

 Tara Copp 記者による記事「Mattis is out, and Blackwater is back: ‘We are coming’」。
     マティスの辞任第一報はWSJが抜いた。
 トランプは、イラクから2000人、アフガンから7000人の米兵を撤収させる。
 このタイミングで、銃猟雑誌である『リコイル』誌の1&2月号に、元ブラックウォーター系PMCの1ページ広告が掲載された。
 イラクやアフガンにまたPMCが出張るのかと思わせる。
 ちなみにイラクではPMCは表向き、禁止されている。
 ブラックウォーターは2016から数度、社名と組織が変わった。今はアポロホールディングスに買収され、「コンステリス・グループ」と称している。
 アポロはコンステリスを今年前半、売却しようとしていたのに、6月に思い止まっている。
 コンステリスは2016に旧ブラックウォーター訓練場を買い取っている。
 大幅増勢を予期しているのではないか。
 旧ブラックウォーター創設者のエリック・プリンスは、トランプ政権のスタート時から《米国はアフガンに1兆ドルもこれまでつぎ込んできたが、PMCなら50億ドルぽっきりで平定できる》と、トランプを説得している。プリンスは公式には現コンステリスとは何の関係もない私人であるけれども。
 ブラックウォーター(=コンステリス)のアフガニスタン拠点はカブール空港隣接のキャンプ・インテグリティ内に維持されている。しばらく前は「アカデミ」という社名であったが。
 アフガンの米軍とNATO軍を今指揮しているのはスコット・ミラー中将。ミラーはその前には統合特殊作戦コマンドの司令官であったからPMC〔主軸は元ネービーシールズ〕とは近親である。ミラーは9月に着任した。
 以前に『ミリタリー・タイムズ』にプリンスが語ったところによれば、6000人のPMCと2000人の現役特殊部隊だけでアフガニスタンは平定できるのであり、現状の2万3000人は不要であると。
 馘になったマティス氏はこの企画には反対だった。
 ドラスティックな変化が、これから起きる。
 ※じつは米国内で最初にエンブレル社のEMB-314スーパーツカノに着目し、機銃抜きのサンプル機を輸入して評価試験を実施したのは、ブラックウォーター社(の子会社でCAS等担当の私設航空サービス部門)であった。理由は、PMCはネイヴィシールズ出身者が仕切っている。彼らは2001のアフガン作戦いらい、空軍のA-10にCASを頼むことの面倒臭さを痛感していた。どうしてもシールズ専用のCAS機を持ちたい。それで、スーパーツカノを選んだのだ。この機体には、暗号化された通信装置やリンク16が組み込まれた。さらに3機を追加購入(リース契約)する計画であったが、それはオバマ政権が阻止したという。2017-5以降、機体はシエラネバダ社が引き取っている。PMCがアフガンを肩代わりするのなら、ますますシエラネバダ社の製造ペースは上がるはずだ。「PMC空軍」もできる可能性がある。
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  Clayton Dalton 記者による2018-12-20記事「Iron Is the New Cholesterol」。
   警告。血中の鉄過剰は万病のもとである。
 「チェリオス」は、米国でいちばん売れている朝の全粒シリアルだ。
 ラベル表記によれば、その1杯分には、18ミリグラムの鉄が含まれている。
 ところがシリアル29種について実際に測ってみたら、そのうち21商品には、表記の120%から200%もの鉄分が余計に入っていることがわかった。
 鉄分の1日当たりの推奨摂取量は、男性で8ミリグラム、閉経前の女性は18ミリグラムである。しかるに表記よりも20%増しの鉄が含まれたシリアルを2杯喫食したら、それだけで44ミリグラムだ。
 成人が1日に摂取しても安全と考えられる鉄の量を、国家保健局NIHは、45ミリグラムだとしている。
 蛸は銅を酸素の運び手にしているので血が青緑色だが、他のたいがいの動物は、鉄を酸素の運び手としていて、血が赤い。
 細胞内がエネルギー・メタボ状態であると、副生物として有害な過酸化物ができる。それは細胞内の酵素によって過酸化水素に変えられ、過酸化水素は水と酸素に分解されて無毒化される。
 しかし過酸化水素が鉄と結びついてしまったら、どうなるか。
 ヒドロキシル基、別名フリーラディカルができてしまうのだ。こいつが細胞内で手当たり次第に悪さを働く惧れがあるのだ。
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 Erin Winick 記者による2018-12-24記事「6 of the most amazing things that were 3D-printed in 2018」。
     今年、鋼鉄製の人道橋が、ロボットアーム+3Dプリンターで現場で施工されている。場所はアムステルダム。長さ12mだが工期は半年かかった。
 ベンチャーの「アイコン」社は、今年3月、60平米の平屋を24時間以内で3Dプリンターにより建設した。
 3Dプリンターで家を作る努力を人々は2012から続けている。しかし、壁を乾かすのに必要な時間はいかほどか、などの経験が蓄積される必要がまだあり、今日でも尚、成熟した工法になっていない。
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 Caleb Henry 記者による2018-12-23記事「SpaceX launches first GPS 3 satellite」。
       スペースX社が今年最後の打ち上げを成功させた。ファルコン9にて、米空軍から受託した新GPS衛星(第三世代。ロックマート製)を軌道投入。12-23に。
 衛星は、打ち上げから1時間59分後に、ロケットから放出された。
 スペースX社はすでに、国家偵察局から秘密衛星「NROL-76」の打ち上げも受託し、成功させている。
 こんかい、ファルコン9のブースターは、回収されなかった。というのは4.4トンの衛星を長楕円軌道に乗せるには、ブースターのエネルギー全部が必要だから。燃料を残す余裕なし。
 「GPS 3」は最終的には、中高度の円軌道に入る。そして、今周回している31機のGPS衛星群に加わる。
 これによって更新される1機は、1997に打ち上げられた「GPS 2R」である。
 新型機の第一号なので、軌道上でのチェックには9ヶ月ほどもかかるだろう。
 単価は5億2900万ドル。
 ※「巨浪3」は1万1000km以上飛んでくれないと米東部大都市には届かない。おそらく南シナ海から発射しては遠すぎる。渤海湾から射つしかないだろう。それを見張るには南鮮にレーダーを置くのが最適なのだが、南鮮はもうじき敵の陣営へ入る。米国としては九州から北海道まで日本海岸もしくは離島に複数の追尾レーダーを置きたいはずだ。しかし適地はそう簡単には見つからない。漁村が存在してはダメなのだ。松前大島と松前小島は、再び注目されるかもしれない。そこには漁村は存在しない。