Private E 記者による2019-1-18記事「The Tactical Application of Open Source Intelligence (OSINT)」。
世界にオープンにすべきではない友軍の主情報要素をEEFIという。
これが、スマホ時代には、いつ兵隊からSNS経由で世間に漏らされてしまうか、わからない。バカッターの大リスク。
では、OSINTは具体的に、米軍側では、どう使われるのか。
そのシナリオ。
某ゲリラの国で味方パトロール隊Aが、IEDにやられた。
遠くにパトロール隊Bもいて、音を聞いたが、状況がわからない。
そこでB隊長は、上級部隊にいる「情報アナリスト」兵=BGIAに尋ねた。
オシントにより、地場のゲリラが爆発シーンをソーシャルメディアにアップロードしていることが知られる。
近傍のすべての部隊に、BGIAから、判明した重要情報が配られる。
事件の正確な場所。爆発の規模。損害程度。無辜住民の存否……。
おかげで、味方部隊Cにより現場近くでゲリラ2名が捕獲される。
CからゲリラのマグショットがBGIAに電送される。
BGIAがネットで顔検索し、ゲリラ集団の素性がますます絞り込まれる。
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Jerry Hendrix 記者による2019-2-7記事「To Rule the Orbits」。
中共が、中共領土上空の宇宙空間も、中共の主権の及ぶ領空だと言い始めているのである。
だから、米「宇宙軍」が必要。
中国人の悪癖は、じぶんたちが弱いときに結ばれた国際条約をすべて否定すること。 ※それは儒教圏人の通性。
「1967外宇宙条約」は、署名国が地球外の天体上に領有権を主張することを禁じている。さいきん中共は、これを破る気満々なのだ。
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Hal Wilson 記者による2019-2-11記事「Alternative Futures: United Kingdom Options in Venezuela」。
近々、米軍のラピッドレスポンス部隊とブラジル軍がヴェネズエラを挟撃して、すくなくとも首都カラカスと主要港のマラカイボは占領するかもしれない。
英国軍はこれに全面的に協力ができるだろう。
というのは英国はBOT=British Overseas Territories をカリブ海に何箇所か持っているからだ。
※カリブの地図を見て印象的なのは、オランダ領の島が多いこと。オランダが平時から米軍の世界工作に協力しなければならない理由がよくわかる。
英国では対艦ミサイルのことをAShMと略す。こいつを敵国が余計に入手できないようにする工作。フォークランドいらいの経験がある。
ベネズエラ内にはロシア人傭兵が多数存在する。
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SETH ROBSON 記者による2019-2-10記事「Air Force Ospreys make first-ever stopover in Vietnam」。
タイでの「コブラゴールド19」演習に参加するための途中給油――という名目で、ヨコタのCV-22×4機が初めてベトナムのダナン空港に着陸した。1時間ほどでまた離陸した。
この機体は、所属は沖縄の特殊部隊群(第353)だが、ふだんはヨコタに駐機しているもの。
米軍の航空機がダナンで給油するのは、ちっとも珍しくない。だがCV-22は、これまで立ち寄ったことはなかった。
コブラゴールドは1-20~2-23。米兵は4000名参加している。
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ストラテジーペイジの2019-2-11記事。
インドのSSBNアリハントが昨年、たったの20日しか外洋パトロールできなかったのは、ロシア設計の原子炉が不出来であることを示唆している。
インドは水中からK4を発射して弾道飛翔させることには2016前半に成功している。ただ、レンジ3500kmではインド洋の南部から北京に報復できない。
※コルカタから北京までの最短距離が3264kmなので、おそらくベンガル湾の岸近くから発射すれば届くのだが、それでは中共のSSNが場所の見当をつけ易くなるので、安定抑止とは言い難くなる。
K4は20トンの固体ロケット2段式の弾道ミサイルで、弾頭重量は1トンである。