そう、艦上機として運用するときは「脚」なんて要らなかったのかも……。すぐにホンダジェットで実験すべし
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GERRY SHIH 記者による2019-2-18記事「Chinese troops sit on Afghanistan’s doorstep」。
少なくとも三年間以上、中共軍部隊がタジキスタン国内に相当規模の哨所を置いている。タジク国内にはシナからの援助インフラが満ち溢れているが、この施設はセキュリティが異常。
中共は、米軍が撤退したあとのアフガニスタンに入ろうと考えているのか? 哨所は、だいたいワハン回廊の喉元から10マイル。
2016年にドイツの山岳探検隊が、バザイゴンバド施設の近くで、中共軍兵士から尋問された。そのときからタジク領内の中共軍駐屯地の存在が知られるようになった。
そのとき撮影された写真を見ると、シナ軍はシナ版MRAPでパトロールしており、そのマーキングは人民解放軍ではなく、パラミリタリー〔武警?〕のようであると。
北京は公式に打ち消すが、間違いなくアフガニスタン領内で中共軍が警備活動をしているのだ。
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ストラテジーペイジの2019-2-19記事。 February 19, 2019:
米海軍が2005年に創設したNECC=海軍遠征戦闘コマンド。
たまたま小型パトロール艇として48隻購入した、50トンの「マーク6」の成績がすばらしい。
まず、外海を1100kmも航走できる。それも45km/時で。
2018-10に実証例。台風災害を救援すべく、支援員と物資を載せた2隻の「マークVI」艇をグァム島からマリアナ諸島に派遣した。2隻は、時速45kmをコンスタントに保ち、途中で給油することなく、800kmを航走した。
「マーク6」艇は、全長26mである。トップスピードは80kmに達する。
巡航速力が40~45kmで、最も経済的に走った場合の後続距離は1400kmに達する。
武装はリモコン砲塔の25ミリ機関砲×2、12.7ミリ機関銃×6。艇の単価は600万ドルである。
※戦車1両買うよりも、同じ重量50トンでもこのボートを1艇調達した方が、陸自は遥かに日本の安全保障に貢献できますよね? しかも安価に。
乗員は10名。お客は8人乗せられる。
うんと遠くまで派遣させたい時は、LPDのウェルデッキに収容しておけばいい。
※マークVIのすてきなところは、その艇じたい、尾端が斜路になっていること。そこから機雷を敷設できると思う。このレイアウトだと、遠くからは作業が全く目立たない。
同艇のヴァイタルパーツ(エンジン、燃料タンク、操縦デッキ)は軽度に装甲もされている。
座席はスプリングで波のショックを吸収する。
無補給で洋上に36時間いられるが、まあ、だいたいは24時間以内にどこかへ寄港するのが前提だ。できれば8時間で戻りたい。
※したがってこれは海自向きではなく、南西方面と日本海の陸自向きであろう。石垣島から魚釣島まで170km。「マーク6」艇で最高速力を出せば2時間強でかけつけられる。警察官も同乗させられるからとても好都合。シナ軍の高速ホバークラフトは5時間しないと尖閣には到達しない。
その前に米海軍は、「サイクロン」級のパトロールボートをペルシャ湾で活用しようと考えた。しかし傷みが酷い。
NECCはサイクロン級ボートを13隻、リファービッシュして、寿命を30年延長させた。
さかのぼると全長55mの「サイクロン」は90年代に14隻建造されたが脚光は浴びず。
それが2011-9-11テロで急に再評価されることになった。
2005以前は海軍はこれは役立たずだと思っていた。
それでコーストガードやSOCOMに数隻をリースしたり、外国へ売ろうと試みた。唯一買ってもらえたのは、フィリピン海軍の1隻。
NECCを2005年に創設したとき考えていたのは、「海軍が歩兵を持つのだ」というコンセプト。沿岸をも、河川をも、機動して支配できるようにする。
336トンの『サイクロン』には将校4人と下士官兵24人が乗り組んだ。
シールズのような「お客」は36人まで乗せられた。
基地には週に一度、戻るだけでよかった。
※こういうのは海自向き。
最新の海軍のパトロールボートは4連装のグリフィン・ミサイルのチューブも2基、据える。スティンガー・ミサイルは6発、収容している。
25ミリ機関砲は距離4500mを過ぎると効かないが、グリフィンなら8000mまで交戦できる。
グリフィンは1発、15kgである。
イランが繰り出してくる無人爆装ボートを阻止するのに有効だと考えられている。
サイクロンは65km/時出せる。
ペルシャ湾(バーレーン)に18ヶ月いて、それから米本国のドックに入るというローテーション。
海軍は13隻の古いサイクロン級の仕事を、48隻の小型の「マークVI」で引き継がせるつもり。
すでに数隻はペルシャ湾にあり。
※GPSやAISの無かった時代とは違い、いまは衛星ナビ手段も2種類以上に増えたのだから、日本のEEZ内で違法操業している外国漁船はぜんぶ確信犯だと看做し得る。ゼロトレランスで船長の同行を求め、従わないなら即船体に銃撃を加えて可いだろう。AIS非搭載で日本のEEZに入っているのはスパイ船と看做して、これも即撃沈でいいだろう。陸自が戦車などを全部捨てて高速ボートを大量装備することで、海保の「お手伝い」をしてやることができる。シェリフの後ろでショットガンを抱えているデピュティシェリフ(保安官助手)のようなもの。
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Mike Orcutt 記者による2019-2-19記事「Once hailed as unhackable, blockchains are now getting hacked」。
先月の前半、コインベースを使っている暗号通貨のひとつ「エセレウム・クラシック」の様子がおかしいことにコインベースのセキュリティチームが気づいた。
ハッカーはネットワークのコンピュータパワーの半分を乗っ取り、過去の取引履歴を書き変えていた。
そうすることにより、同じ暗号通貨を「二度使い」できるようになるのである。
操作された額は110万ドル分。しかしコインベースによると通貨は実際にはまだ盗まれていない、とか。
二番目にポピュラーな取引所「ゲイト」はリアルにやられた。20万ドルをハッカーに抜かれた。不思議にも、ハッカーは後日、その半金を返してきたという。
ほんの1年前まで、ブロックチェーンはハッキングできないとかいう与太話が信じられていた。もはやそれも幻想であると証明されている。
2017年いらい、世間に公表されただけでも20億ドル近くの仮想通貨が交換所から盗まれた。
Chainalysis という分析会社によれば、2つの高技能なプロ組織が、合計10億ドルは交換所から盗み出しているところである。某国家がバックにいるのだ。
ユニークなセキュリティがあれば、ユニークなヴァルネラビリティもあるのだ。
「ハッキングできない」などという愚かなスローガンこそ、ありえない。
※財務省は消費税増税のためにキャッシュレス経済を導入したがっているんじゃないんですかい――という『米中AI大戦』のヨミ、ほぼ当たっていたんじゃないの? 徐々に「宣伝記事」が増えとる気がするわ……。