アラスカで大活躍している、100フィートの荒地滑走だけで離陸できてしまう高翼単発機だ。無理すれば数人で乗れる。
陸マイルで換算すると片道707km。ざっくり3で割れば、コンバットラディアスは235kmか。
下地島から魚釣島まで190kmだ。
宮古海峡が270kmなので、晴天時に沖縄本島から下地・宮古まで渡るのにも不都合はない。
先島群島内の連絡飛行は、これで済んでしまう。
敵の固定翼機では着陸できない短さの、こうしたSTOL機しか利用ができない臨時滑走路(草地)を、先島群島中の未開発の無人島に民間用として整備しておくことにも問題はない。これで敵は対抗不能である。
有人島の場合、普通の道路をそのまま滑走路にすればいいだけ。飛行場が無い西表島にだって、100フィート以上まっすぐで植生に邪魔されない道路部分はある。
オスプレイの取得費100万ドルあれば、5万ドルのレシプロSTOL機は20機取得できる。
別にゼニスに限らない。KITFOXはレンジ902マイルで6万ドル。
モール社のブッシュプレーンならレンジ1000マイル。
さすがにスーパーカブだとレンジ220マイルしかなく、離島での運用は危ういように思われる。
回転翼機の整備は南西諸島方面ではとても面倒である。台湾軍はアパッチの錆びるはずのないギアを錆びさせてしまった。
よくよく損得を考えるべきだろう。
次。
CHRISTIAN LOPEZ 記者による2019-3-20記事「Coast Guard cutter keeps eye on North Korea during patrol of East China Sea」。
新鋭の米コーストガード船『バーソルフ』が3-3に佐世保の米海軍基地に到着。瀬取り(ship-to-ship transfers)の監視に加わる。
『バーソルフ』の母港は加州のアラメダ。乗員170名。
※米国の瀬取り監視にかける努力がすさまじい。世界中を動員している感じだ。満鮮陸境からも物資はどんどん搬入されていて国連禁輸はザルだと分かっているのに、なぜ? 理由はおそらく、将来の対支ブロケイドの準備だろう。機雷戦になってしまえばこっちの勝利は容易なのだが敵も利口なのでこちらになかなか口実を与えないはずだ。すると、機雷戦の前の段階として、水上軍艦のコーストガード船による海上ブロケイドを考えるしかない。その体制を着々と固めておきたいのだろう。