山陰海岸に米海軍(コーストガード)用の泊地が必要だ。

 佐世保は対支用としては好位置であるが、日本海海上における北鮮・南鮮の策動を監視する拠点としては間合いが遠すぎる。
 また第七艦隊の水上艦艇が横須賀にあつめられすぎているのも、北鮮・南鮮を増長させる原因となっている。日本海から離隔されすぎていて、平時の睨みがきかないのだ。
 山陰の港に米海軍/米コーストガード用の泊地がひとつ用意されていれば、米駆逐艦はいちいち横須賀から出張してくる手間が省けるので、配乗されている水兵たちの肉体的な負担も軽くしてやれる。
 また、韓国内の反米工作も冷水をぶっかけられるだろう。
 この基地はポーランド方式で建設するとよい。
 全額日本政府が負担して「誘致」するのだ。
 これで在韓の米陸軍を減らしたいトランプ大統領にもひとつの「言い訳」が与えられる。
 日本の山陰地方に米海軍の新拠点ができたから、在韓米陸軍は削減できる――と。
 トランプ政権に2期目があるかないかとは関係なく、この施策はわが国の国益に適う。なぜなら韓国の「離米」は、止まりはしないからだ。
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 2019-3-22記事「China to Use First Atomic Icebreaker as Test for Future Nuclear Aircraft Carriers」。
   中共の総合原子力企業CGN社が、3万トン級の核動力砕氷船の建造を公募した。
 国営核会社CNNCはすでに2018-6に、舶用の小型原子炉の入札を募っている。
 計画では25メガワットの加圧水型炉×2基で動かす。
 砕氷船の全長は152m、幅30m、吃水18m、排水量3万69トン。
 これはロシアが現用中の4隻の核砕氷船よりは大きいが、2023年就役予定の33450トン型よりは小さい。
 砕氷船が成功したら、次は核空母だろう。
 ※いま1隻ある中共の2万トン級の砕氷船は、ディーゼル主機からギアで動力をリレーしてスクリュープロペラを回す方式。この古めかしい流儀は今日の砕氷船向きとはいえない。内燃機関もしくは原子力ボイラーで発電し、その電力で電気モーターを回す方式としないとダメなのだ。それができないために空母の『遼寧』も必要なスピードを出せず、大失敗してしまったわけである。中共の技術的なアキレスの踵は依然として各種内燃エンジンにある。
 ※余談だが、国産のディーゼル電池(ただしリチウム)式潜水艦にはまだ改善の余地がある。非常時にはリチウム電池ケーシングをまるごと、外殻から海中へ分離・投棄できるレイアウトにしておくべきだ。それによって火災被害を局限し、且つ、非常時の緊急浮力が得られるように。また内殻内にはリチウム式ではない緊急バックアップ用の安全な電池槽も別に備えておくべきである。それは、一次電池だってよいはずだ。