好天。ただし積雪あり。

 Avery Thompson 記者による2019-3-21記事「One of the Worst Earthquakes in Korea’s History Was Caused by Humans」。
    韓国の浦項にある地熱発電所の試験プラントが、フラッキング技法を使ったために地殻変動を誘発し、2017年の地震(マグニチュード5.5)を惹き起こしたという。
 フラッキングによる地熱発電の試みが地震を起こすことは最初にスイスで知られた。2006にマグニチュード3.4の地震を誘発したので。
 地震の後、浦項の実験発電所は永久閉鎖された。
 しかるに米国では「グリーンニューディール」とやらでこのタイプの地熱発電所が多数計画されている。
 推進派によれば、10億ドルの建設費を投ずるだけで、数十年間にわたり、100ギガワット以上の給電が可能になるのだとする。
 次。
 Joe Pappalardo 記者による2019-3-20記事「Can the U.S. Save Alcantara, Brazil’s Cursed Spaceport?」。
      ブラジル新大統領は、「アウカンタラ」宇宙ロケット発射基地を米国資本に使わせてやるという協定を結んだ。
 米企業は、ほぼ赤道直下〔南緯2度24分。ちなみに欧州ロケットのギアナ発射場は北緯5度3分〕の発射場を使うことによって、〔フロリダから打ち上げるのと比較して〕ロケット燃料が30%もの節約になる。
 すなわちミニサテライトの打ち上げ請負い会社は、顧客にそれだけ安い料金を提示できる。
 ブラジルは2003-8-22にここから国産のVLSを打ち上げようとしたが、固体燃料が地上で自爆し、巨大火球が発生。作業員21人の死骸はその「歯」によって個人特定するしかなかった。
 ※アリアンロケットがいつのまにかソユーズに駆逐されていたのだとは知らなかったよ。このシビアなコスト競争をどうやって日本企業はしのぐ気なんだ?