選挙期間中は画鋲による自転車のパンクが増えるという話。

 春のシーズン初めの整備をして3週間も経たないのに、不可思議な空気抜けを起こした子供の通塾用自転車を町の自転車屋さんに持ち込んだら、たちまち原因が判明したのである。
 ついでに尋ねてみた。「ノーパンクタイヤに交換したら、いくらかかりますかね?」
 すると、意外にも、専門ショップではノーパンクタイヤは扱わぬという話であった。
 そのデメリットとは?
 滑る。地面からの震動が緩和されず、思わぬ金属パーツが疲労破壊してしまう。タイヤそのものが永久変形を起こす。変形したものを修繕する方法がない。
 ――などなど、良いことは少ないのだそうだ。
 だから、ノーパンクタイヤ付きの自転車を売るのは、スーパーマーケット系だけなのだと。
 またしても、勉強になっちまったぜ……。
 次。
 Bill Gertz 記者による2019-3-27記事「China Building Long-Range Cruise Missile Launched From Ship Container」。
     中共の「YJ-18C」巡航ミサイルは、ロシア製の「Club-K」をほぼコピーしたもので、国際規格の商用コンテナの内部にシステム一式を収める。そのため、外観上、それが対艦/対地ミサイルだとは、誰にも分からない。普通の商用コンテナ船や貨客船が、対地/対艦攻撃の奇襲手段となり、また、商港のコンテナヤードが、ミサイル補給基地と化すのだ。
 類似の商用コンテナ偽装パッケージはイスラエルも開発中で、そっちのシステム名は「Lora」という。
 世界中の港湾を買い上げて支配しつつある中共は、軍港機能を隠し持たせた商港、軍艦機能を隠し持たせた商船によって、商船を特別に保護する国際法を悪用しつつ、世界を軍事支配することができるだろう。
 イランや北鮮へ、システムまるごと売り渡すのにも、コンテナ外見は好都合である。
 中共が最初に「Club-K」もどきのコンテナ内蔵多連装ミサイル・システムを兵器ショーで公開したのは2016年のことである。
 GPS誘導できる多連装地対地ロケット弾をコンテナにパッケージした「SR5」という商品も、中共メーカーは輸出に意欲的である。
 ※商船や商港を特別に保護する「1856パリ宣言」や、日露戦争直後に機雷運用に箍を嵌めた「ヘーグ コンヴェンション VIII」の精神から類推して、外見を意図的に商用コンテナに似せたミサイル発射装置などは、それじたい当然に違法とみなされるべきなのに、一体いままで国際法学者どもは何をやっておるのだ? ひょっとしてWWI中の「Qシップ」のように、敵をおびきよせた上で、突如軍艦旗を掲げて兵装を発射するとか??
 貨物専用のコンテナ(空調装置付き)は、米軍の注意を惹くことなく、平時に世界中に輸送(海送および陸送)され、米軍所在地の近くのコンテナヤードの一隅に長期間保管され、対米有事の暁に、そこから一斉にミサイルを発射して、全世界同時的に米軍基地を機能麻痺させることもできる。
 シアトル港に、EMP弾頭を装着したミサイル・コンテナを配しておき、奇襲的に近傍のバンゴール基地上空で炸裂させれば、在港のSSBNは大混乱だ。
 しかも、当座、誰の仕業かハッキリしないから、報復攻撃をかけることもできない。
 中共旗をかかげた米国港向けの商船については、積み荷検査の流儀を一新しなければならないだろう――と、退役海軍大佐のジム・ファネル。
 海外にある、中共商船が立ち寄る港に置かれた、中共の戦術ミサイル内蔵コンテナ。これらは当然に、米軍による攻撃の対象になる。
 昨年、中共国有の商船会社Coscoは、加州ロングビーチにもっていた埠頭を売却した。ライバルのコンテナ海運会社「オリエント・オヴァーシーズ・インターナショナル」株式会社を買収した際に。
 退役米海軍大佐クリス・カールソンによると、中共のミサイル・メーカーは、その推進装置に未解決の後進性を抱えているので、公称射程は信じない方がいい。ロシアのターボファンエンジンをリバースエンジニアリングしたYJ-18も同様で、1000マイルも飛ぶことはありえない、と。
 ※初歩的疑問。巡航ミサイル用の使い捨てエンジンはターボファンではなくターボジェットでは? それともロシア製だけ違うのか??
 YJ-18は、コンテナ1個の中に、4基、収納される。
 世界の貨物コンテナの共通寸法は、幅8フィート、高さ8.5フィート。長さには2種類あって、小さいのが20フィート。長いのが40フィート。
 パナマを通峡したシナのコンテナは、ジャマイカの港で小分けされる。
 中共土建企業は、バハマ、ジャマイカといった、米国の裏庭において、築港工事を請け負いつつある。
 中共企業はパナマで「Colonコンテナ港」も築造中。中共マネーを重視したパナマ政府は2017に台湾承認を取り消して中共を国家承認した。
 米国に入る貨物、米国から出る貨物の三分の二は、パナマ海峡を通っている。
 すでに中共海軍の基地となったパキスタンのグァダル港はアラビア海に面し、ジブチ港はまた紅海の入り口を扼している。
 中共はグァダル港とは別に、イランに近い「Jiwani」港も拡張工事中である。
 スリランカ、ギリシャ、セイシェル、そして豪州のダーウィンにも地歩は築かれている。
 ※先日の報道によればそれにイスラエルも。
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 ストラテジーペイジの2019-3-27記事。
     中共駆逐艦がヘリ甲板から、VTOL型UAVを飛ばしているのが今年、撮影されている。
 「SD40」という機種。
 全重40kg。
 ※初耳なのでグーグルで検索したら仰天した。P-38戦闘機式の3胴レイアウトで、中央短胴の尾端にプッシャープロペラ×1を配し、左右の長細胴の前後・天地に計8個のミニ回転翼を取り付けている。つまり4軸8発マルチコプターとプッシャー型固定翼機のハイブリッド。思いっきり力技だ。
 回転翼は電池式モーターで、発艦と着艦のときだけ回す。プッシャープロペラは、ガソリンエンジン駆動である。
 ※この着眼には敬服する。巡航中はバッテリーを浪費しない。そして内燃機関がもし空中で停止してしまっても、着艦用のバッテリー残量があれば、機体をなんとか回収することができるのだ。
 ウイングスパンは3.7mある。滞空6時間可能。ペイロード6kg。
 常用高度は1000mだが、無理すれば5000mまで上昇できる。
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 SCOTT WYLAND 記者による2019-3-27記事「Faulty nuclear propulsion and elevators further delay USS Ford’s delivery」。
    新核空母『フォード』は10月までは艦隊に編入され得ない。
 『フォード』の納入価格は130億ドルになった。ニミッツ級最終艦の倍以上である。
 フォードはすでに洋上で747回、発艦させている。うち10回は致命的な失敗であった。
 着艦は763回。うち10回は失敗だった。
 ※時代遅れの空母などに漫然と投資してしまったことを悔いるときが、海自にはきっと来るだろう。その前にやるべきことが山ほどあるはずなのに……。しかしこれがもし、後戻りのきかないノッチ刻みのランニングコストを膨脹させて「GDP2%」を強制実現してしまう財政テクニックなのだとしたら、それはそれですごい。