サラダですだ。

 Todd South 記者による記事「All of the Marine M27 rifles are in ― if you’re not a grunt or working with them, you’re not getting one」。
      新自動歩兵銃M27が、海兵隊の徒歩戦闘員に6500梃ほど行き渡った。
 海兵隊の調達は本年度にて終わり、2021年半ばには、歩兵小隊長以下が皆これを持っているはず。総数は1万6000梃弱か。
 射距離100~150mにおける殺傷力がM4を上回る。弾倉は30発である。
 分隊狙撃手には、このM27のバージョンであるM38が支給される。
 そもそも2000年に海兵隊は、当時のM249分隊軽機(SAW)よりも軽く、正確な新自動火器を欲した。その5年後、メーカーに対する要求仕様が固まる。そして2010年、海兵隊は「ヘックラー&コッホ416」を選定。正式名として「自動歩兵銃M27」が与えられた。
 海兵隊はさっそく2011年にアフガニスタンに持ち込んだ。
 調子がよさそうだったので、ロバート・ネラー大将は、SAWだけでなくM4もM27でリプレイスしちまえ、と決めた。ライフル中隊員や、戦闘工兵に関しては。
 当初、M27はトータル6500梃の調達のはずだった。けっきょく、倍以上に増やされた。
 かたや、海兵隊の特殊部隊であるレイダーズは頑固にM4にこだわると言っている。というのは、彼等にとってライフルのバレルは短い方がよく、逆に分隊軽機はベルト給弾で撃ちまくってくれなくては困るのだ。
 ちなみにレイダーズ用のM4は、上部レシーバー、バレル、ボルトが特別あつらえ品。下部レシーバー、トリガーハウジングが通常品と同じ。
 海兵隊の小火器テストに現役時代にかかわってきた退役准尉のクリスチャン・ウェイドは、個人的にM27をテストしてみて、本体に問題はないけれども、アルミ製の弾倉はつっかかりが起きる、だとか、M855A1という強化弾薬を装填したときにも問題がある、などとウェブサイトで語った。
 それを承けて海兵隊では、ポリマー製弾倉を採用し、強化弾薬も別製品を用意し、問題を回避したそうだ。
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 Oriana Pawlyk 記者による2019-4-19記事「Air Force Experimenting with Two-Piece Flight Suits for Pilots, Aircrew」。
      米空軍は従来の「ツナギ」型のフライトスーツを、2ピース型にあらためようじゃないかという実験をしている。「エアマン・エアクルー・コンバット・ユニフォーム」略してA2CUと呼ぶ。
 難燃性に関しては従来品と同等だ。
 じつは似たような2ピースはとっくに、輸送機やヘリコプターなど、エジェクション・シートと無縁の乗員たちによって着用されてきた。もともと陸軍の航空隊用だったので、生地の迷彩柄が陸軍と同じである。