自爆型UAVは「空振り」後に帰巣するようなシステムとすべきではない。

 それは敵に乗じられるし、必ず事故も起きるから。
 帰巣する自軍のUAVと、敵のUAVの、判別がつかぬ。
 帰巣コマンドが、敵ハッカーによって悪用される。
 次。
 Kevin Dupzyk 記者による2019-4-16記事「A Former Green Beret Rethinks the Standard-Issue Tourniquet」。
        Jeff Kirkham は元グリーンベレー隊員。
 特殊部隊の仕事の一つに他国軍に対する訓練がある。たとえば最前線での「止血術」も含まれる。
 兵隊はまっくらやみの中で止血ができなくてはいけない。
 ゴーグル装着、且つ、手袋をしたままで。
 だが旧来の止血帯を使う方法は難しかった。アフガニスタン軍兵士と米空軍のパラレスキュー(PJ)に教えようとした経験では、誰もうまくはやれなかった。
 これは要するにユーザーの資質ではなくて商品のデザインが悪いのだろうと判断できた。
 まず、基本構造をズボンのベルトのバックルのようにしたらどうかと考えた。みんな、その操作方法には熟達しているから。夜中に起きるとき、誰でも無意識にできてるだろ?
 それを試作しているとき、テレビを見ていたら、少女がゴムで指の止血をしているシーンがあった。大ヒントだった。
 既存のほとんどの止血帯は、ゴムを使わず、ねじ巻き式に締めつける方法を採用していた。
 ゴムではない素材の帯を、まきつけたあとに結び目をつくり、その結び目に捧状の何かを刺し通して、キャプスタンのように回すことで締め付けるわけだ。
 新案はこうだ。ゴム紐の一端を輪にしておく。止血したい部位にゴム紐を一周させ、別の一端を輪の中に通してから引っ張れば、話は早いだろう。余った端末はさらに巻きつけて、最後は「索止め」パーツにて留めるようにする。
 これをFATと名付けて特許をとった。そして某メーカーに製造ライセンスを与えた。数千個が海外で売れたが、その会社は店じまいしてしまった。
 そこで自分で起業することにした。
 フェイスブック経由でインドの山奥の事業家と話がついた。
 FATには小さな金属部品が必要である。それを、彼の工場が製造してくれる。
 国際小荷物便はインドの村から北米ソルトレイクシティまで2週間で届く。便利な世の中になったもんだ。
 ※こういうミニ起業家がわんさか出てこないと、わが国に未来は無いはずなのだ。天は二物を与えるかもしれないが、三物・四物までは与えまい。商品を思いついた者と、それをビジネスに化けさせる方法を知っている者とが、ネット上で日本語で相談して連合ができないことには、経済活動が前に進まない。