ゆっくり泳いで静かに近寄るタイプが。敵港湾内の敵軍艦を襲撃する魚雷である。これは機雷に分類されないので、ハーグ「コンヴェンション VIII」等の、国際法上のさまざまな縛りを回避できる。
ゼリー状外包の超低速長距離魚雷でもいい。ソナーに捕えられないステルス性を、特に重視するのだ。
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Bill Gertz 記者による2019-4-26記事「Former State Department Official Spied for China Since 2007」。
米国務省職員にして、北京大使館および上海領事館での重職を拝命していたキャンデイス・クレイボーン(62)は、2007年以降、中共から総額55万ドル相当もの賄賂を受け取り、国務省の非公開文書等を中共公安職員2名に常習的に手渡していた。このたび、一転して有罪自認。これは司法取引である。
逮捕されたのは2017初頭だった。FBIが中共エージェントになりすました囮捜査で。
この女による秘密情報の売り渡しはすくなくも2016年まで続いていた。
2010年、中共内に構築されていた米国のスパイ網が突然壊滅した。インサイダーが協力者名簿を洩らしていると疑われた。
クレイボーンは、セキュリティクリアランスが更新されるさいの訊問で、中共公安との関係につき嘘をついた。
だが、そもそもこの女に容疑がかかったきっかけについてはFBIは語らず。
判決は7月9日に確定する。量刑は最大で懲役5年になるだろう。
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JENNIFER H. SVAN 記者による2019-4-26記事「Poor supply chain is keeping F-35s grounded, government watchdog says」。
GAOの報告。昨年の8ヵ月間について調べたところ、世界中のF-35の30%は部品がなくて飛べない状態であった。
このため各現場ではカニバリズム(共食い)整備をせざるを得なくなっているという。僚機から部品を外して別機の整備に充てるのだ。
2018-5月から11月の期間、世界のF-35の稼働率は50%前後であった。
いつでも作戦可能な状態の機体は27%であった。
意外なモノが不足している。キャノピーだ。F-35のキャノピーはステルスコーティングされているのだが、これが予想外に早く摩滅してしまうと分かった。しかるにメーカーの代品製造ペースが、間に合っていない。
GAOの調べでは、諸々4300個ものスペアパーツが、世界じゅうの整備部隊の手元に届いていない。サプライが間に合ってないのだ。
今、達成されている稼働率も、実はカニバリズム整備をしたおかげの見せ掛けの数字なのだと考えると、実際には、各国部隊の状態は数字以上に深刻だ。
ALISは部品発注をコンピュータが全自動でやってくれるはずだった。ところが実際には人間が文書を作って手続きをしないと部品が手に入らない。ある部隊ではそのための余計なデスク作業量が45万「マン×アワー」になっていた。
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CHRISTIAN LOPEZ 記者による2019-4-26記事「Navy to christen final Zumwalt-class destroyer and newest high-speed transport vessel Saturday」。
ズムウォルト級駆逐艦の三番艦にして最終艦となる『リンドン・B・ジョンソン』と、高速輸送艦『グァム』が、同日に命名式。
駆逐艦は、メイン州にあるGD社のバース造船所にて。
輸送艦は、沖縄にて。ハリス大使の妻出席。
『グァム』はもともとは、ハワイの「スーパーフェリー」社が所有する民間船だったが、その会社が破綻したので、米運輸省が引き取り、2012に米海軍が引き取った。姉妹船の『USNS プエルトリコ』(旧名・アラカイ)も。
『グァム』の民間船から軍用輸送艦への改装は、アラバマ州にあるオースタル社(豪州資本)が担当した。
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JAMES BOLINGER 記者による2019-4-26記事「Marine pilot relieved of command at Iwakuni months after fatal mid-air collision」。
去年12月6日に、ともに岩国基地所属の海兵隊のF/A-18D スーパーホーネットとKC-130Jが空中で衝突し、計6人死んだ事故。
岩国の航空隊の大佐が馘になった。事故の総責任者として。この事故ではF-18の後席だけが生き残った。
F-18の操縦者は『せとゆき』が即日に拾い上げたが既に死んでいた。
残りの搭乗員の捜索には豪州軍も加わっている。
深さ9843フィートの海底から3つのピンガーが聴こえたので12月に場所は分かった。KC-130にはピンガーが2つ、F-18には1つ付いている。
米海軍はTPL-25という、曳航式の、ピンガー・ロケーターを横須賀に置いている。
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JAMES BOLINGER AND CAITLIN DOORNBOS 記者による2019-4-26記事「USS America, USS New Orleans to replace Wasp and Stethem as forward-deployed Japan vessels」。
佐世保から『ワスプ』が去る。横須賀からはミサイル駆逐艦『ステセム』が去る。
代わりに『USS アメリカ』と、揚陸プラットフォーム・ドック艦の『USS ニューオリンズ』が佐世保にやってくる。