軟次郎

  Matthew Cox 記者による2019-4-26記事「Army Testing Compact, Disposable Blowtorch for Soldier Breaching Ops」。
      鉄板に穴を開けるテルミット反応兵器としては「AN-M14 TH3」焼夷手榴弾がある。しかし正確に小さな焼き切り作業をするのには向かなかった。
 このたび米陸軍が新開発した焼き切り道具は、テルミット焼夷手榴弾の半分の重さ・大きさでありながら、発生する火炎方向が限定されるおかげで、使い捨てのバーナー(ブロートーチ)のように用いることができるものだ。
 たとえば、1インチ圧の鋼鈑に穴があく。1本の棒鋼(鉄筋)を切断するぐらいは楽勝だ。
 さすがに高熱になるため手で持つことはできない。自撮り捧のようなものの先に、この使い捨てバーナーを装着するとよい。
 実用装備になるまでにはまだテストが必要だ。2021年には兵隊に支給できるだろう。
 ※また新しいテロの道具ができてしまうのか? そんなことはない。海外では鉄道工事現場で、レールの継ぎ目を焼き溶かしてくっつけてしまうテルミット剤が使われている。これが石油やガスのパイプライン破壊工作に使われる可能性は昔からあったのだ。
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 ストラテジーペイジの2019-4-27記事。
   従来100キロトンの出力であったW76核弾頭。トライデントSLBM用の水爆弾頭だ。
 これの新バージョンとして、ようやく、出力抑制型が完成した。「W76-2」といい、5~10キロトン程度に抑制できる。コアの原爆装置だけを生かし、それに続く水爆反応は作動しないように設計を変えたのだ。
 1隻のSSBNがもつSLBMのうち、2020年代の前半には、1本か2本の核弾頭には「W76-2」を搭載するようにしたい。
 これで北鮮やイランの核施設を「外科手術」式に除去しやすくなる。