ひきこもりでも花見はできらァ!

 安物の単眼鏡で窓越しに遠くを探すと、知らない家の庭先に桜が咲いている。それを眼に焼き付けながら間食するとよい。
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 ストラテジーペイジの2019-4-28記事。
   イラクとシリアでは敵はますますトンネルを利用するようになった。
 ゲリラが延々とこっちの陣地に向かって掘り進めてきた地下トンネルを発見し、そのトンネル内でゲリラをやっつけてやろうとする作戦では、突入部隊が敵の予測よりも高速で前進して行くことが有利なので、通信のための有線を引っ張って動こうなどと考えるのは合理的ではない。無線を使うしかないのだ。
 敵の方はすでにトンネル内に有線を構成している。だからこっちがノロノロと進んでいけば、マイクで気取られてしまうし、有線で相談して対策を立てられてしまう。
 そこで、MPU5という、移動体用のアドホックなネットワーク構成システムが、奇襲に重宝する。
 これは背中に担げるサイズで、電源バッテリー付属。ワイファイ通信をトンネル内で無線リレーしてくれる。
 ただし見通し内通信しかできないので、小さいLED電球をテープで張っておく。この光が見えれば、通信は地上までリレーされるという寸法だ。
 突入隊員は半長靴のひとつに「Warlock」という発信機をつけておく。このトラッキング装置によって部隊長は突入班員の現在位置を確認できる。
 もちろん地下では、もしMPU5がなければ、トンネル内のウォーロックの信号電波は地上の指揮官までは届かない。
 MPU5のおかげで、地上の指揮官は、地下の班員の展開状態をリアルタイムで掌握できるのだ。
 地下トンネル内では、突入班は、赤外線ゴーグルと赤外線投光器の組み合わせを使って周囲を捜索する。敵兵だけでなく、仕掛けられたIEDも見破らねばならないので、パッシヴ式ではダメなのだ。
 ※むかしの64式小銃の狙撃銃にはアクティヴ式の赤外線投光器も取り付けられるようになっていた。あれが復活するのか。