Jason Topshe 海兵隊退役大佐による2019-5記事「Ground Operations Need a ‘Sterile Cockpit Rule’」。
コクピット内のクルーは、飛行がクリティカルなフェイズにさしかかっている時節においては、操縦以外の余計なことをやっていてはならぬいうFAAのルールが1981年からある。
軍用機の事故防止でもこの原則は役に立つ。
クリティカル・フェイズとは具体的にはいつのことか。
タクシング、離着陸、そして高度1万フィート以下の非巡航飛行はすべてそれに含まれる。
飛行の安全と関係のない無線交話、飲食、クルー同士のどうでもよい会話、新聞雑誌等を見ることなどはすべて、その時節においてはFAAが禁じているのだ。スマホをもてあそぶこともとうぜん、ゆるされない。
機体がこのフェイズにあるとき、コクピットクルーは、互いの注意を安全運行以外のことからそらすようなマネを一切禁じられている。とにかく運行に集中しろということだ。
じっさいの事故原因調査でも、このルールの必要性は確認できる。
※このルールを自動車運転に厳密に適用できるかといえばそれは無理。解決策は、横断歩道のある交差点での「右折」をできるだけ禁ずるしかない。それによって車両交通の流れもよくなるはず。
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Geoff Brumfiel 記者による2019-5-8記事「North Korea’s Newest Missile Appears Similar To Advanced Russian Design」。
イスカンデルは高度30マイル〔この記者は陸マイルを使っているらしく思われる。よって48km〕まで上昇する。
ペトリオットはそこまで届かないし、THAADにとってはそれは低すぎる。うまいところを狙ってくる兵器だ。
イスカンデル類似のSSMとしては、ウクライナの「グロム2」と南鮮の「玄武2」もある。
某チームの推定。北鮮の新ミサイルは、径3フィート、ペイロード1100ポンド、レンジ217~280マイルではないかと。※陸マイル換算で366~450km。
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Timothy McLaughlin 記者による2019-5-8記事「A U.S. Ally Is Turning to China to ‘Build, Build, Build’」。
クラーク空軍基地は、米西戦争中に、米陸軍の軍馬放牧場としてスタートした。
1991に米軍が出て行ったこのクラーク基地を、ドゥテルテは、中共のデベロッパーに民間飛行場付きの「新クラーク市」として再建してもらうつもり。中共はこの新都市とスビックを直結する鉄道の敷設にも資金を出す。そして、別な中共の企業体が、スビック元海軍基地の買収(再開発)にも動いているという。
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Michael Auslin 記者による2019-5-7記事「Amazon Prime Pulls back the Curtain on China’s Propaganda」。
2011の『レッド・ドーン』がデジタル処理によって中共兵の軍服を北鮮兵の軍服に修正した頃から延々と続いていた、対支のハリウッド自己検閲。
近年だと、たとえば『The Meg』というB級作品が典型。製作資金の多くはシナ企業から出されている。
ところが流れが変わってきた。
テレビ・シリーズの『Bosch』の最近のシーズンでは中共からの自己検閲圧力に真っ向から逆らう脚本を採用している。
eコマース最大手のアマゾンは中共市場から事実上はじきだされている。中共内でストリーミングサービスができる見通しもゼロ。ゆえにアマゾンはそのコンテンツが中共を不快にするかどうか気を遣う必要を全く感じなくなったのだ。
※もし日本のeコマース市場をアマゾン系ではなくて、対儒教圏近親度の高い某社や某々社が寡占していたなら、日本国内の表現空間はどうなっていたか? ゾッとしますなぁ。『日韓戦争を自衛隊はどう戦うか』『米中AI大戦』などというタイトルの本が出せなくなるかもしれません。くわばらくわばら……。
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ストラテジーペイジの2019-5-9記事。
米海軍は、メディックを、民間病院のERで5週間修業させる。
※わが自衛隊病院の職員も、腕が鈍らないように類似の出張修業を考えたらどうだい? あまり難しく考えず、アルバイトを許可するだけでもいいだろう。