習近平の逆転打開策は、メキシコ国境の「壁」建設を只で請け負うとトランプにもちかけることだ。

 David Grossman 記者による2019-5-10記事「Some Fish Can See in Color at 5,000 Feet Below Sea Level」。
     深度650m~5000mの海中には日光はほぼ届かず、動物の眼は色盲だと信じられてきた。ところが、深海でもカラーを識別する機能が、深海生物には備わっていたことが判明した。
 深海魚(脊椎動物)101匹の網膜を調べたところ、複数の深海魚は桿状体の視タンパク質(の遺伝子)をたくさん持っていた。桿状体は色覚のセンサーである。色覚が無いならそんなものは無用である。
 人間は視タンパク質を4種類しか持っていないが、ある深海魚は38種の視タンパク質遺伝子を抱えていた。
 発光する深海生物がいる以上、色覚も重要なのだろう。
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 David Grossman 記者による2019-5-8記事「We Might Finally Be Able to Safely Drink Salt Water」。
      海水から淡水を取り出すと、副生物として塩性溶液の「鹹水」ができてしまう。これは環境によくなかった。
 鹹水は、キムチやザウアクラウトの発酵などに使われることもあるけれども、食塩とは違って相当の毒。
 工業的に得られる鹹水は海水の10倍も塩分濃度が高く、もしも陸上に投棄すると、その土地が不毛になってしまう。
 こんな厄介な鹹水が、世界の海水真水化プラントから、毎日、1420億リッターも、排出され続けている。
 鹹水の処理問題には、かつて、アラン・チューリングも挑んだことがあった。それほど、昔からの課題なのだ。
 このたびコロムビア大のチーム〔主任はインド系の名前〕が、新発明。
 新機軸は、逆浸透膜や蒸留によらず、溶媒を使うこと。
 海水の7倍の濃度の鹹水を、脱塩化できるという。
 新溶媒法は、蒸留法のような高温熱源を要しない。摂氏70度以下の反応である。
 薄膜も使わない。にもかかわらず、鹹水中の98.4%の塩分を除去できるという。
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 Joe Pappalardo 記者による2019-5-7記事「Why We Need a New Black Box」。
   俗にブラックボックスと呼ばれるフライトレコーダー。
 色は黒ではなくオレンジ。形状も箱状ではない。
 フライトレコーダーが最初に装着された民航機は、1953年のデハヴィランド・コメットであった。
 2015年に欧州航空安全委員会が決めたこと。2021年までに新世代のブラックボックスを搭載しなさい、と。
 離陸重量27トン以上の航空機は、直近25時間のコクピット内の交話を記録しておかなくてはならず、そのフライトレコーダーは墜落後に機能する発信機も内蔵すべし。
 記録方式は磁気テープではダメ。チップ式とせよ。
 この新規則は、すでに2019-1から適用されている。
 FAAの規則はこれよりもユルい。チップ式記録を求めている点は同様だが、記録時間は2時間分までで可いとしている。
 L3社の新レコーダー。海中で90日間、音響ビーコンを発し続ける。
 カナダの会社がエアバスA350用につくったフライトレコーダーは、海中に墜落すると、そのレコーダーだけが浮上して、2つの周波数で無線ビーコンを発信するという。