阿吽[あうん]産業。

 Rachel S. Cohen 記者による2019-7記事「Fast-Forward with 5G」。
      2018年にサムスンはブログに投稿して予言した。5Gは空軍のフライトライン(格納庫周辺作業)を革新する。整備員は暗号化された5G端末を全員が持つようになるだろう。部品の在庫の所在などの必要な情報は瞬時に把握可能になる。航空機の点検に要する時間が著しく短縮される。
 米空軍は本土の複数の基地でじっさいにこのシステム構成に着手しつつあり。基地同士も5G無線で結ばれる。
 米空軍が作戦する地域でもし中共製のテレコム・インフラが支配的だったらどうなるか? 作戦中に有効な妨害を受けてしまうことは確実だ。
 ※もはや米本土内からファーウェイを追い出すという話ではないのである。欧州、アフリカ……とにかく中共以外の全世界地域からファーウェイとそれにつるんだ韓国通信会社を米国は追い出さねばおさまらないわけだ。あらためて拙著『米中AI大戦』を読み直してみて欲しい。
 国務省で5G問題を担当している高官のロバート・ストライヤーは5月に議会で証言した。AT&T、スプリント、T-モバイル、ヴェリゾン。これが米国の四大モバイル・キャリアなのだが、そのいずれにも、5Gに関して中共技術は将来絶対に使わせない。これはもう固まった。で、次のハードルは、「同盟国」にも同じポリシーを採用させることである、と。
 ファーウェイは、その5G技術を採用した他国の指揮・統制通信を、根本から麻痺させることが可能である。
 次。
 Zak Doffman 記者による2019-7-29記事「Space Wars: Military Satellites Will Be Armed ‘With Lasers And Guns’ By 2030」。
           昨年の秋、仏政府はロシアのスパイ行為を非難した。ロシアの通信衛星「Luch-Olymp」が意図的に軌道を変更して、フランスの軍用通信衛星「Athena-Fidus」に異常接近して張り付いたからだ。
 仏国防相は先週、フランスの宇宙戦略について公表した。
 軍用通信衛星をレーザー砲や自動火器で武装させ、異常接近する外国衛星から「自衛」できるようにする。宇宙ではアクティヴ・ディフェンスも自衛であるとの立場をフランスは採る。
 と同時に仏国防相は、大きな1個の高性能通信衛星では脆弱なので、無数の安価で小型で低軌道の通信衛星をネットワーク運用するようにしていきたいとも語った。1個が破壊されてもすぐにその穴が埋められるようでなくてはならない。
 フランスは2025年までに、宇宙武装予算として米ドル換算で7億8000万ドルから48億ドルを投ずるつもりである。