約束を守らぬ国と約束をしても無益にして百害あるのみ。

 KIM GAMEL 記者による2019-8-4記事「Analysis: North Korea flexes military muscle ahead of US-South Korean drills」。
 米韓演習は月曜に始まる。
 短距離ミサイルは駐韓米兵を脅かすものである。
 三代目は、ICBMテストさえしなければ、何をやっても大丈夫だというお墨付きをトランプから得た。だから、米韓の間に楔を打ち込む騒ぎをこれからも次々に起こす。
 5月前半と、7-25に発射された4発のSSMは、固体燃料で、車両上から発射された。ロシアのイスカンデルに似る。MD回避プロファイルで落下する。
 7-31に発射したのは大口径多連装ロケット弾で誘導システム付きだろう。それはキャンプハンフリーズにも、烏山[オサン]空軍基地にも届くのだろう。
 8-2のテストでは高度変更ができた。それはロケット弾ではなくSSMだろう。
 米国務省は北鮮代表がタイにやってこなかったことを怒っており、それについていろいろ発信している。トランプがグッド・コップ、国務省下僚たちがバッド・コップを演じている。ポンペオはトランプに寄り添ってニコニコしていなければならないので下僚とは一体ではない。
 北鮮としては、対米協議の場所とタイミングは北鮮が決める、と強調した。
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 AARON KIDD 記者による2019-8-3記事「Global Hawk surveillance drones relocate to Japan as typhoon season ramps up in western Pacific」。
      アンダーセン基地から、台風を避けて、RQ-4 グローバルホークが、ヨコタに飛来した。秋までここにいる。
 米空軍は、機数について公表していない。最大5機のはずである。人員は105名。
 ※軍民共用空港である三沢からグロホを運用するのでさえオレに言わせれば大問題なのに、首都圏内陸部で大型無人機が自由に発着……。これを許しておく日本政府は頭おかしいんじゃないの?
 離発着のリモコンだけはヨコタで行なう。それ以外の飛行経路と偵察ミッションは、ノースダコタ州のグランドフォークス空軍基地、もしくは加州ビール基地から衛星経由でリモコンする。
 グァムのグローバルホークは、マリアナ諸島のサイパン島、ティニアン島、ロタ島へ退避することもよくある。
 三沢が滑走路工事していた2017年には、ヨコタに臨時に引っ越した。
 2018年は、滑走路が竣工したので三沢に戻った。
 ところが今年、三沢に問題がないのにヨコタにいきなり飛来した。
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 Ezra Dyer 記者による2019-8-2記事「How Porsche Built the Game-Changing Brakes on the 2019 Cayenne」。
     ディスクを両側から挟み締めるメカニズムのブレーキをキャリパーと呼ぶ。そこから転じて、ブレーキシステムに使われる金属ディスクそのものも自動車業界ではキャリパーと言う。
 ポルシェはこのたび、キャリパーの表面を、タングステンカーバイド合金で被覆し、かつ鏡面仕上げにした。これで、ブレーキングにともなう鉄粉の飛散汚れを劇的に抑制する。
 急制動をかけたときの摺り減りは、半分になった。
 ヴィッカースの硬さ単位で表せば、鉄は80なのに、タングステンカーバイドは1000である。それだけ、磨り減りには強い。
 また表面を鏡面化することは、プレーキパッドとの接触面積が増えることも意味する。
 増えるどころか、顕微鏡レベルでは、「ヴェルクロ」のような摩擦が働くのだ。
 部品のコストは鉄ディスクよりも高いが、「炭素-セラミック」ディスクに比べれば、三分の一だという。
 ただし、もしディスク全体をタングステンカーバイドにすると、価格は「炭素-セラミクス」よりも高くなってしまい、市場競争力を失う。だから、表面コーティングなのである。
 ポルシェ製品では、メッキ部分の厚みは「100マイクロ・メートル」。
 鉄表面にレーザーでメッキ前の下地処理を施してから、被覆する。
 酸素を超音速で吹きつけ、熱しながらタングステンカーバイドの粒子を付着させて行く。
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 Mac Demere and Ezra Dyer 記者による2019-8-2記事「11 Things Your Car Is Trying to Tell You」。
      車速に応じて頻度も変わる、パタパタと叩く音が聞こえる。
 →すぐに車を止めてタイヤ廻りを点検せよ。
 パンケーキのシロップのような臭いがする。
 →それはエチレングリコール不凍液だ。エンジンの冷却系統、ラジエターホースか、水ポンプの配管からの漏洩を疑え。しかしもし、緑色、オレンジ色、黄色の液溜まりを車体の下に見つけたら、問題は別である。
 車を止めていた場所の地面に、液溜まりが見られる。
 →指先で擦ってみる。水であればエアコンのコンデンサーだろう。もし油のようだったら、パワステのオイルかもしれない。もし暗色であったら、直前のオイル交換のさいに作業員がドレーンプラグもしくはフィルターを正しく取り付けなかったかもしれない。
 赤茶色の液溜まりで、重粘ではない指触りであったなら、それはトランスミッションを冷却するオイルの配管にヒビが生じたか、トルコン油じたいが漏れているのかもしれない。
 タイヤの内側にオイル漏れがあったら、それはブレーキ油のトラブルだからすぐGSへ駆け込め。
 後軸の下に黒くて重粘な油が漏れていたら、それはディフェレンシャル・ギアのシーリングが不良である。
 車速に応じて変わる、豚啼きのような音。
 →エンジンにつながっている、回転伝達ベルトに異常がある。
 これらのベルトは、パワステ、水、エアコンのコンプレッサー、発電機などを駆動する。
 ブレーキを踏んだときだけハイトーンの豚鳴きが聞こえる場合は、それはブレーキパッド/ブレーキシューの寿命である。
 駐車しようとして大きくハンドルを切ったときにさまざまな摩擦ノイズが……。
 →FF車でありがち。等速ジョイントがイカれつつある。放置すると前輪の片方もしくは両方がトルクを発生しなくなる。
 さもなくばどこかのベアリングが壊れている。放置せずに工場へ。
 シュッシュッというノイズが聞こえる。
 →排気管の途中に錆び穴があいているかも。一酸化炭素中毒から車両火災まで、さまざまな事故の前兆たり得る。
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 David Grossman 記者による2019-7-30記事「Could Rust Be a New Source of Renewable Energy?」。
       カリフォルニア工科大学とノースウェスタン大学の新発見。
 金属表面の「錆び」が格子構造となり、バイメタルの発電装置のようになり、動く海水とのコンビネーションで、太陽光発電パネルを効率で3割上回る発電が可能である。
 従来、そのためには、グラフェンでラティス構造をつくる必要があると思われていた。が、金属を勝手に錆びさせただけでも、似たような構造がつくられることが分かった。これで、価格破壊の可能性が見えた。
 理論的には、10平方mのこの「発電板」が、米国の平均的な家庭の消費電力を供給できるようになる。
 ※真っ暗な海でも発電可能とはすばらしい。これは「浮体工法」の海上空港の価値を倍増するだろう。滑走路の下の海中でも発電できるのだからね。将来、火山爆発で太陽光が地表に届かなくなっても、再生可能発電はできるわけだ。朗報。