Megan Eckstein 記者による2019-8-9記事「Navy Reverting DDGs Back to Physical Throttles, After Fleet Rejects Touchscreen Controls」。
DDG-56『ジョン・S・マケイン』やDDG-62『フィッツジェラルド』が商船との衝突事故を回避できなかったのは、速力加減および操舵の端末が「タッチスクリーン」方式であって、新米水兵にはわけがわからなかったのが一因だったとして、既存駆逐艦および、今後新造される軍艦には、以前のような、レバー式のスロットルと、物理的な舵輪とが、復活することになった。
※プリウスミサイルと同じデザインミスを米駆逐艦もやらかしていたということか。
DDG-51級の操舵系統のインターフェイスはクソだった。とつぜん、この真実が、米海軍の内部で、認識されたのである。2件の衝突事故の包括調査報告書に技術的な改善提言が含まれていたおかげで。
※最先端の航空機は、いくらグラスコクピットだといっても、スロットルとスティックとペダルとブレーキにはちゃんと物理的なインターフェイスを残してある。しかるに艦艇では、操縦をぜんぶタッチスクリーンに整理してしまったのか。いったい、何を考えていたのか? そしてまた、まさかとは思うが、LCSに無批判に追随せんとしている海自は、ブリッヂデザインでも米海軍の猿真似をしておらぬであろうな???
DDG-51級には後付けで機械式スロットルなどをとりつける。作業は2020夏から開始。
次。
ストラテジーペイジの2019-8-12記事。
2019年なかばに米海軍の「MQ-8C ファイアスカウト」は、作戦投入ができる初期的な状態(IOC)になる。
まずはLCS上から飛ばされるだろう。
米海軍はすでに19機の「MQ-8C ファイアスカウト」を保有。2021年には38機に増える。1機の値段は、フル装備で1800万ドルだ。
先行して開発された無人ヘリMQ-8Bは自重1.4トン。そのメカニズムを、より大型の有人ヘリ「ベル407」に組み込んだのがC型。初飛行は2013-10。重さは2.7トンに増えている。
70mm級のミニミサイルで武装させることもできるが海軍はそれをしないことに決めた。ペイロードは1.3トン。上昇限度4900m、最高速力270km/時、巡航207km/時、滞空12時間可能(熱地では10時間に縮む)。操縦する艦艇から最大270km離れられる。
小型のMQ-8Bを海軍は2009年から実戦投入している。保有機数は23機(30機買ったうちの残存数)。
MQ-8Bは、「シュヴァイツァー330」という1.5トンの有人ヘリを無人化した。
「MQ-8C」用のレーダーは、イタリア製のAESAで「オスプレイ」という。このレーダーだけで重さ50kg。機体表面に張り付けられている。
※LCSを模倣した海自は「MQ-8C ファイアスカウト」も調達するらしい。果たして吉か凶か?
次。
CHAD GARLAND 記者による2019-8-12記事「Marine Corps Exchanges to end DVD, Blu-ray disc sales」。
米海兵隊のPXは、(ゲーム以外のコンテンツの)ディスク記録媒体の売店取扱をやめる。もはやブルーレイとかDVDとか、そういう時代じゃないので。
ビデオゲームのディスク媒体、カートリッヂ媒体については、ひきつづき、売る。
というのも、XboxもPlayStationも、それらが必要だからだ。