オホーツク沿岸にオリンピック・シティを建設しても、フェーンが吹けばおんなじだしな。やはり今後は南半球でやるしかない。

 Megan Eckstein 記者による2019-11-5記事「U.S. Naval Offensive Mining Updates Will Focus on Sub Community Tactics, Smart Mines」。
    いま、米海軍には、クイックストライクのファミリーとして、500ポンド無誘導投下のマーク62、1000ポンド無誘導投下のマーク63、2000ポンド無誘導投下のマーク65爆弾がある。

 潜水艦から発射して自走したのちに自動敷設される機雷としてはマーク67SLMMがある〔これはCAPTOR機雷とは全くの別物〕。

 これに新たにくわわったのが、GPS誘導式のJDAMをクイックストライクにしたもの、および、そのJDAMクイックストライクにさらに展張する主翼をとりつけて遠隔投射も可能にしたものだ。

 クイックストライクJDAMが、はじめて演習に使用されたのは、昨年の北マリアナで実施されたヴァリアントシールドである。

 2019-5-30に、太平洋に空軍のB-52が飛び、クイックストライクERを放出するテストを成功させた。デモ訓練を兼ねた。

 海軍の最先端の課題は、有人潜水艦や大型UUVを母艦とするクランデスタイン・デリバード・マイン=秘密敷設機雷CDMだ。
 すでにプロトタイプができている。実戦展開は、早ければFY2020に始まる。

 また海軍は2018からは「ハマーヘッド(撞木鮫)」機雷も開発中。キャニスターの中にカプセル状に封入しておいて、戦争が始まる前に敵国軍港の前に敷設しておき、開戦したら、その機雷を活性化させる。

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 Angela Chen 記者による2019-11-6記事「The Census is a target for disinformation?here’s how it could be protected」。
    合衆国で10年ごとに実施している国勢調査が、2020年にある。今から5ヶ月後だ。
 この「USセンサス」に回答してはならない、とそそのかす誘導工作が、外国機関から米本土住民に対してなされている。

 海外工作機関は煽る。トランプ政権が、不法移民をあぶり出すためにセンサスを利用するのだと。ラテン系や黒人がこれに回答すれば、取締りがきびしくされて、自分の首を絞めるだけだぞ、と。もちろん、ディスインフォメーション。

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 H I Sutton 記者による2019-11-5記事「Russian Navy To Deploy New Zircon Hypersonic Missile To Pacific」。
      新鋭の露海軍コルヴェット『グレミャシュチー』が太平洋艦隊に配属された。シリアで1500マイル飛ぶことを実証している対地攻撃用のトマホーク・ミサイル相当の「カリブル」を8基、発射できるが、このVLSの中に、オプションで、超音速対艦ミサイル「ズィルコン(3M22)」も搭載できる。
 射程250マイル(露メディアは650マイルと吹かしている)で、終速はマッハ7。
 低空飛行もできれば、弾道飛行近似のコースも選択ができる。

 ズィルコンは2012に初試射。さいしょは前甲板から垂直に打ち上がる。
 ブースターは固体火薬。スピードが乗ったところで、スクラムジェットに移行する。

 ズィルコンは、太平洋艦隊所属の潜水艦『K-58 カザン』からも発射できるようになる。ただし、潜水艦からの最初の試射は2020年に予定されている。まだ実用兵器ではないのだ。

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 CAITLIN DOORNBOS 記者による2019-11-6記事「One person in custody after bomb threat causes evacuations, rush-hour road closures at US Navy base in Japan」。
      横須賀の米海軍の独身水兵の兵舎を対象にした爆弾脅迫が午後15時58分にあり、それから20時前後まで、付近の道路が閉鎖された。

 爆薬探知犬が18時に兵舎を捜索。水兵とその家族は敷地外で待たされた。エバキュエーション命令により。

 脅迫が電話なのかEメールなのかは公表されていない。容疑者1名が拘束されている。

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 ストラテジーペイジの2019-11-6記事。
   米軍がシリアから引き揚げたことの意味は、米国はシリアの再建のためにカネを使う気はないという意思表示だ。だから、そのカネを負担せねばならないロシアとイランが、いちばん青くなっている。

 だいたい4000億ドル、それにはかかるらしい。