人工顔面皮膚が開発されたならどうなるか。その表情を人為的に随意に変化させられるものが……。

 CHRISTOPHER DENNIS 記者による2019-12-13記事「Here’s what US service members in Britain need to know about Brexit」。
   ブレグジットで何が起きるか? 駐英米軍人とその家族が知っておくべきこと。

 まず、EUから英国に輸入される食料品は値上がりするであろう。それは、英政府が関税をかけることと、ポンドが値下がりすることの両方の理由で起きる。また、サプライ・チェーンはブレグジット前よりもスローになる。

 合意なきブレグジットが起きれば、ポンドは、ユーロおよびドルに対して、間違いなく値下がりする。

 ただし、米軍基地に搬入される食料品のうちEU製は10%前後にすぎない。米軍人への影響は最小だろう。

 米軍人の家族がペットを同伴して英国に出入国する手続きは、段違いに煩瑣になるだろう。

 EU内には「ペットのパスポート」がある。しかしブレグジット後にこれが無効になれば、英国からEUへペットを持ち出すことは大変に面倒になる。

 たとえば狂犬病の予防注射が改めて必要になる。ペットのパスポートの発給までに、最大、4ヶ月待たされることになるだろう。

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 Sydney J. Freedberg Jr. 記者による2019-12-12記事「Army Revs Up High-Tech Tank Engine」。
    重さ50トンのM2ブラドリー歩兵戦闘車に、陸軍は「アドバンスト・パワートレイン・デモンストレーター」なるパワーパックを載せてみる実験。全体が従来のディーゼルエンジンよりも小容積におさまってしまう、160kwの発動発電機で、1000馬力を出す。ただし、長時間は無理。

 ブラドリーで調子をみて、将来、このパワーパックの各部を小型化したり、逆に大型化してみることを考える。

 ちなみにいまのブラドリーの正規エンジンは、600馬力である。

 1000馬力のパワーパックを500馬力に直せば、陸軍がいま開発中の無人AFV用になるし、1500馬力に直せば、既存のM1戦車用になる。

 新型エンジンはカミンズ社製だが、2ストロークにする。従来、2サイクルにすれば熱を無駄にしないで大馬力を出せることは知られているが、排気が汚い。しかしメーカーは、排気に関してブレークスルーをなしとげたという。
 ※燃費は? 2ストで燃費が良いなら、みんなそうしていたはずだ。

 シリンダー内への燃料噴射は、従来はメカニカル式だったが、ピエゾ式にするという。※いまさら? メカニカル式はEMPに抵抗力があるという大メリットがあったんじゃなかったのか?

 冷却システムには、ドナルドソン社のパルス・ジェット・エア・クリーナーを採用し、中東砂漠地帯でも連続500時間のメンテナンスフリー駆動を可能にするという。従来の砂フィルターは、イラクでは連続20時間しかもたなかった。

 エンジンスターターは160kwに強化。そのスターターのための冷却システムは不要になった。炭化シリコン製の部品が摂氏105度まで耐えてくれるので。

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 ストラテジーペイジの2019-12-13記事。
   ISの内部指令。暗号化メッセージアプリの「テレグラム」を使うな、と。というのもテレグラムの運営会社が欧州警察機構に全面協力していて、暗号の意味が無いから。
 ビッグデータを解析すると、パターンから、どのユーザーが隠れISなのかも分かってしまう、という。

 げんざい「テレグラム」のユーザーは2億人。

 テレグラムを開発したのは、ロシア人のパヴェル・ドゥロフであった。彼は2013年にロシアを捨てた。

 デュロフはスイス銀行の口座に数百万ドルを有しており、カリブ海のセントキッツ島の市民権を取得して、世界市民になりおおせている。

 中共政府はテレグラムにDDOS攻撃をしかけて潰そうとしたが、失敗している。
 もちろんハッキングもできなかった。

 イランでは、インターネットユーザーの半数が、テレグラムで連絡をとりあっている。
  ※この男は米国政府=NSAから多岐に亘って後援されてるんじゃないの? ロシアやイランや中共を内側からひっくり返す道具を開発しているのだから。

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 Charlotte Jee 記者の記事「Emotion recognition technology should be banned, says an AI research institute」。
    ひとの感情を読み取るAIが、200億ドル規模の市場に膨らんでいる。需要がデカいのだ。

 だがそのようなAIの利用は禁止すべきであると、「AI NOW」という研究所では信じている。

 まず会社が新人を雇うかどうか決めるときの面接で、このAIは使われるだろう。
 警察が容疑者を尋問するときにも、このAIは使われるだろう。
 VRゲームのヘッドセットが、そのプレイヤーの現在の感情を刻々と読み取るようにもなるだろう。

 ※この記者の想像力はどうしてこんなにレンジが短いのだろう。このソフトは、何よりもまず「お見合い」に使われるに決まっているではないか? 世界中で何十億人もの「後悔しているカップル」が存在する。感情読み取りAIは、口が上手で見てくれのよい「地雷」をぜんぶさいしょの1分で警告してくれるんだぞ。これ以上の需要が他にどこにあるんだよ? そしてメーカーは当然、こう考えている。このAIをごまかせる顔演技を指南するソフトを商品化しよう、とね……。