川崎で正月を正月らしく過ごす方法について

(2002~2003年頃に旧兵頭二十八ファンサイト『資料庫』へUPされたものです)

(前略)

わたくしは大学時代の一時期、川崎市の武蔵御殿町に住んでいたことがあります。
(最寄り駅は武蔵小杉。)
 また、横浜居住時代にも、何度も川崎市を探険しました。
 そこで、京浜地区がガラガラとなってしまう正月松の内に、川崎近辺で正月気分に浸る方法について、知っていることを伝達します。

 まず「川崎大師」。これは正月三が日は本当に賑やかです。京急の「大師線」というやつで出掛け、駅についたらあとは人の流れに乗って行けばよいのです。帰りは、適当なバスに乗ってしまうのが良いかもしれません。正月の京浜地区は道路が空いているので、バスも快適なものです。
 わたくしは「川崎大師」に、正月7日目に行ったこともありますが、同じ場所とは思えぬくらい寂れていて、感心しました。テキヤが片付けをやっているだけなのであります。

 川崎からの初詣としては、鎌倉を落とすわけにはいきません。かなり地理に慣れてからでないと、鶴ヶ岡八幡宮に行って帰ってくるだけ、というパターンにしか、現地では思い付きようもないですが、鎌倉の中心部を囲繞[いにょう]する低山(「鎌倉アルプス」などと呼んでいる馬鹿なハイカーもいる)の尾根道をぐるりと歩きますと、一風変わった鎌倉体験ができます。薮の中の山道の途中で突然、甘酒を売っている茶屋が出現したりする。ロッククライミングのような箇所もある。別に危険はないのですが、迷子にならぬよう、いちおうトレッキングのガイドブックを購入して行かないと不安かもしれません。

 鎌倉周辺では、江ノ島に電車でいくのがかなり面白いでしょう。大船(※大船観音はつまらないので、立ち寄るのはおやめなさい)からモノレールで。無理に遠回りして江ノ電に乗るのも面白い。駅から有名な長い橋までは、人の流れを見てついていきます。
 江ノ島に到達したら、階段とエスカレーターを乗り継ぎ、植物園のようなところを経て島の裏側まで行き、洞窟を見学されると面白いでしょう。途中は、それこそ茶屋だらけです。

 この江ノ島観光の帰路か往路、何個か離れた駅まで、海岸をずっと歩いてみるのも面白いものです。わたくしは、2年もしないうちに、三浦半島の全海岸を歩いてしまいました。すっかり地形が分り、飽きてしまったので、房総半島に引っ越したのです。しかし、知り尽くすまでは、面白い土地です。

 八景島もかなり行楽気分に浸れるところ。入場は無料です。しかし園内では、カネがないとあまり遊べません。あくまで雰囲気が目的ですね。ちなみにまた、こっちのモノレールは、藤沢~大船のモノレールにくらべ、面白くはありません。

 ディズニーランドの一つ手前に、葛西臨界公園があります。ここはディズニーランドに入るのをあきらめた貧乏人が集うだけあり、ビールも買えるし十分な気分転換になるところです。わたくしは何度出掛けたか分りません。ここへの交通手段は、バスに限るでしょう。

 横浜の桜木町駅にはランドマークタワーがあります。このタワー内にはほとんど面白いものなどないのですが、その周辺にいろいろある施設やホテルの付属地が、かなり暇つぶしになるでしょう。これは一日では極められません。そして、桜木町駅から「かもん山公園」へ足を向けると、そこには神奈川県立中央図書館があります。その4階か5階にある「郷土室」に、たぶん『神奈川あけぼの』のバックナンバーが寄贈されているのではないかと思われます。
 さらにヒマと気力があったら、そこから歩いて10分ほどの、紅葉山の横浜市立中央図書館を目指しましょう。といっても中に入る必要はない。その図書館の裏山が、タダで入場できる動物園なのです。なごめます。

 動物園といえば、「ズーラシア」はいっぺん行かれるとよいでしょう。動物そのものより、公園のコンセプトが面白いのです。正月は混雑するかもしれませんが、それも一興。

 もうひとつ。遠いのですが「子どもの国」は、大人が一人で出掛けても、気分転換になります。旧軍の防空壕ぐらいしかないにもかかわらず、損した気分にはなりません。

 わたくしは川崎から横浜まで一挙に歩いたことはありませんが、二日に分けて、半分づつ歩いてみたことはあります。自転車なら、簡単に往復できるでしょう。このあたりも、慣れてしまえばつまらないのですが、最初は、興味は尽きないでしょう。

兵頭 二十八 拝
2002/12/26


(改行は管理人)管理人:キミは何処に住んでいる?川崎やその近辺に住んでるなら、私と同じくこの方法で過ごすべし!それが主命です。