28榴弾写真置場──春日井駐屯地(report 3)

(2005年3月21日に旧兵頭二十八ファンサイト『28榴弾写真置場』で公開されたものです)

report 3:Masato-Shit 様のレポ-ト

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 28cm砲弾(?)の全景(全周同じ状態なので、この一葉のみ)。銅帯の「ど」の字もありません。よ~く見れば、胴体上部には銅帯(溝)の痕跡のようなラインが看て取れますが、弾底部は見事に真っ平らです。表面は全面防錆塗料。背景の建物は、短SAM整備工場(!)

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 全長測定。メジャーを持つのは、駐屯地の広報担当Y氏。

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 「画像2」の接写。1m越えてます。ナんぼナんでも、15cm以上も誤差が出るなんてことは考えられませんが(喜久一丸稲荷レポートを参照)・・・。

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 全周測定。(メジャーを持つ手はY氏)。ドンブリ勘定ですが、28cm砲弾ならば、全周は88cmになるはず。測定誤差を勘案しても、この砲弾、太すぎます。


結論。この砲弾は、旧軍の28cm榴弾砲のものではない。少なくとも、喜久一丸稲荷に在るものや、「日本の大砲」に写真が掲載されているものとは、別種である。


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 米軍の1t(2000 ポンド GP)爆弾。Y氏によると、守山駐屯地の武器班が処理した不発弾とのこと。原型を留めている貴重な現物資料・・かと思いきや、これほどの大型爆弾は、近隣の被害を考慮して、不発爆処理は行わないそうです(守山の武器班担当氏による)。上部のリングは、Y氏によると、後から取り付けたもの。

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 12吋砲弾。以上三点は、いずれも守山の部隊が処理したものを、春日井に持ってきたそうです。しかし、その時期等は守山でも把握していないようです。この三点、Y氏によると、駐屯地では誰も関心を持たないどころか、完全な邪魔者扱いだそうです。マスコミも、数年前に、地元紙が終戦関連企画のためにか、取材に訪れただけだそうです。むしろ、基地祭を訪れた戦争体験者が「こんなのあったんか」と驚いた顔をするとか。

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 爆弾の弾頭部接写。

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付記

防衛庁 url: https://www.mod.go.jp/

 一応、事前のアポをお忘れなく(一名ならば、当日でも可だそうですが)。尚春日井は、現在隊舎の引越し中とのことで、見学を断られる可能性があります。

wwwサイト「帝國陸海軍 現存兵器一覧」http://www.asahi-net.or.jp/~KU3N-KYM/list.html に、若干の記事と画像があります。

(2020年2月 管理人注:当時は防衛庁でした。URLは管理人が変更しています。)


 (管理人 より)

 これらのレポートをサイトで応募してもらっていたのである。今にして改めて思うがこの方々、凄くね?