簡易宿泊所の代用機能を有するネットカフェや漫画喫茶は、むしろこれから利用者増が見込まれるのではなかろうか。

 ホームレスのボーダーラインぎりぎりの人口が爆増するとすれば、そこに商機もある。
 飲食店やホテルでやっていけなくなった経営者は、ここに活路を見出せるんじゃないか?

 他の利用客とは、けっして「濃厚接触」しないで済むような、店内内装は、可能なはずだ。それを考案した施工業者だって、シェアを取れるはずだ。

 まっぴるまに、居場所が無いという人たちも、おおぜい、増えるはずだ。
 その人たちに、「濃厚接触」からは安全な居場所を提供できるだけでも、商売になるはずだ。

 全国に「空き家」があるんだから、それも利用できるはずだ。
 戦時中の「学童疎開」を復活させてもいいはずだ。都市部の、対新コロの最前線で働くワーカーたちの児童を、過疎村で預かればいい。オンライン授業の充実で、教員不足は補うことができるのだから。

 学校建築や教室内装も、これからは、感染症対策を盛り込まないでは済まなくなる。そのための改築需要が、パンデミック終息後に、あるだろう。

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 Karen Matthews and Brian Mahoney 記者による2020-4-11記事「New York City’s School System, the Largest in the Country, Will Close for Rest of the Year Due to COVID-19: Mayor」。
       ニューヨーク市には、小学生から高校生まで110万人の生徒がいる。市長ブラシオは4-11に、同市の学校は今年度一杯〔すなわち6月末まで〕、ずっと閉鎖し続けると言った。
 するとただちにニューヨーク州知事クオモが否定。この情況下では、そういうことを決めるのは知事の法的権限であって、市長ではないと。他機関に合わせてくれねば困ると。

 ビル・デ・ブラシオいわく。学校は9月〔米国の学制の新年度スタート時〕までに再開させる。しかし高校卒業生は、この卒業式期間〔6月から8月まで?〕の諸行事への参加をすべて禁じられる。

 アンドリュー・クオモとデブラシオは、同じ民主党員ながら、多年の遺恨対立関係にある。

 NYC内の学校は、3月16日から閉鎖されたままである。

 オンラインでヴァーチャル授業を受けさせるために、ワイファイ環境の無い貧困家庭の生徒たちに数万台のタブレットやラップトップPCを貸し出す事業は、進捗しつつあって、4月末までには行き渡るはず。

 オンライン授業は6月後半まで続く。ニューヨークでは、6月後半が、学制年度末である。

 NYCで最初の新コロ死者が出たとき、デブラシオ市長は、学校は閉鎖しないと言い張った。なぜなら、そうなればヘルスケアワーカーたちが自宅で子どもの世話を焼かなくてはならなくなり病院や養護施設に出勤ができず、さらにまた、貧困家庭児童たちは無料の学校給食にありつけずに飢えてしまうから。

 しかしそれから市当局は、学童のために給食を提供する拠点、および「地域エンリッチメント・センター」を多数、開設した。後者は、主としてヘルスケアワーカーの親たちが、子どもをそこに置き去りにして、出勤することのできる託児所である。

 ※他の地域では、ふだんの通学バスを逆に給食配達バスに機能転換して、郊外の児童の居宅前に給食をデリバリーして回らせているようである。

 ヴァジニア州、ペンシルヴェニア州では、すでに学年度末〔すなわち6月後半〕までの全学校閉鎖を決めている。

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 KIM GAMEL 記者による2020-4-12記事「US Forces Korea contractor tests positive for coronavirus after weeks in quarantine」。
    在韓米軍の基地、キャンプ・ハンフリーに雇用されている米国籍の契約民間人が、2週間以上の自主隔離を経ていたにもかかわらず、その後の新コロ検査で陽性と判明した。4月12日に。

 2月後半いらい、在韓米軍の関係者で新コロ陽性と判定された人数は、これで22例目である。

 この人物はただちに、基地内の隔離区画に収容された。

 米軍は4-11に布告している。基地内の売店、郵便局、フードコートに立ち入る者は、全員例外なくマスク必装のこと。これは要望ではない。軍律である。

 また、上気以外の場所でも、米軍は、他の者と6フィート以上の距離が保てない公共の場所や職場においてマスクを着装することを、関係者に推奨している。

 米軍基地の出入り業者たちは、米軍基地の外でも、ローカルコミュニティの中において、できるだけマスクを着装し、新コロと戦っているというサインを示すよう勧奨されている。

 このたび感染確認された契約業者(男)は、3-26いらいキャンプ・ハンフリーの営門はくぐっていない。しかし、新コロのウィルスキャリアと検査で判明した人物〔性別不詳〕と直接接触していたことから、自主的に3-30から検疫隔離蟄居に入っていた。※3-30から数えると4-12は「13日後」ということになるが……。

 在韓米軍の米陸軍第8軍の司令部基地(キャンプハンフリー)内では、直近の週に2人の契約民間人と1人の軍人が新コロ陽性と判明している。

 在韓米軍では、誰であれ、新コロ陽性と判定されている者とじかの接触があった者は、ただちに隔離される。

 在韓米軍関係者全体では22人が新コロ陽性(ただし現役軍人は2名のみ。他は扶養家族、契約民間人、および出入りの韓国人業者)。そのうち、キャンプ・ハンフリー関係は10人で、最多である。

 在韓米軍の将兵だけ数えると28500人強なのだが、扶養家族や契約民間人なども数えれば関係者総数は3万7000人になる。

 韓国政府は、同国の罹患者が10512人、これまでの病死者トータル214人と発表している。

 また韓国版CDCによると、陰性と判定されて隔離から解放された元陽性者が、ふたたび検査で陽性と判明した例が111件あると。