平時の日本で必要なのは「緊急縫製ライン立ち上げ演習」だった……。

 まさか政府が商社に頼んで外国製の布マスク在庫を買い漁らせていたとは……。

 日本全国の、家政科のある学校(各種学校含む)に、緊急量産を依頼して、納品実績数に応じて、次年度からの税金を1年から数年、まけてやろうというインセンティヴを与えたら、どうなっただろうか?

 今後のための一案。
 紐などつけずに、後頭部まで回して結ぶ、「手拭い」のような単純きわまる形状にすれば、製造機械化による完全自動の大量生産も容易に立ち上げられるはず。そんな機械を有している工場に、平時から登録をしておいてもらい、有事になったら緊急増産を依頼する。そして、これもまた、納品実績数に応じて、次年度からの固定資産税等を1~数年もチャラにしてやるというインセンティヴを与える。

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 CAITLIN DOORNBOS 記者による2020-4-23記事「Most sailors in Japan can expect to shelter in place for at least another 30 days」。
    在日米海軍の司令官がフェイスブックで4-22日示達。家族はあと最低1ヶ月、居宅籠城(シェルター・イン・プレイス)を続けよと。

 シェルター・イン・プレイス命令はすでに横須賀基地司令のジャレット大佐が3-27に出していた。これは在日四軍の中でいちばん早かった。

 可能性としてこの措置は、6月前半までも続くだろう。
 厚木基地では4-7に同様命令が出された。基地で働く民間人やその家族にも、命令は適用される。

 基地外の横須賀市には36名確認されている。うち2人は基地に雇われている民間人。

 在日米軍基地のうちで、シェルター・イン・プレイス命令が出ているのは、横須賀と厚木のみである。

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 SETH ROBSON AND HANA KUSUMOTO 記者による2020-4-23記事「City near home of US Forces Japan confirms its first case of coronavirus」。
    東京都福生市で初の新コロ陽性確認。ヨコタ基地の地元である。基地は他の自治体とも接してはいるのだが、メインゲートが福生市に向いているゆえ、福生市の扱い。

 昭島市では6人、羽村市では5人、武蔵村山市では1人、23日時点で新コロ陽性が確認されている。
 奥多摩、日の出町、檜原村[ひのはらむら]ではまだ陽性者は出ていない。

 23日までに陸軍のキャンプ座間内では6人の新コロ陽性が確認されている。

 ヨコタ基地の方針として、基地将兵およびその家族、基地従業員およびその家族に新コロ陽性が判明した場合は、コミュニティーに通知する。

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  Jorgen Elfving 記者による2020-4-23記事「The Impact of COVID-19 on the Russian Armed Forces」。
     ※記者は元スウェーデン軍将校。
 ロシアは5-9に予定していた戦勝記念パレードを年内の某日に延期すると発表。有力候補日としては9-3(WWIIが終わった日だと露議会がさきごろ法定した日付)だが、9-3本番とするためには練習を6月からスタートしないと整わない。新コロがおさまっているわけがなく、そりゃ無理だ。

 8月23日から29日にかけては、「アーミー2020」という国際軍事技術フォーラムもロシア主催で予定されている。それと日程が近すぎるのもいけない。

 さらに8月23日から9月5日にかけては、外国軍も招聘しての軍事演習がある。

 9月には「カフカス2020」という露軍だけの大演習も予定されていたが、これはたぶん中止だろう。その前座のCPXをやるかどうかに、当面、注目だ。

 5-9パレードの延期は、諸外国にとっては朗報だ。というのは、すでに現在でも露軍の平時現役の1割、11万6000人が、パレード準備にかかりっきりで、まともな軍事トレーニングをできていない。パレードが今年後半に延期されれば、露軍はことし1年の四分の三くらいを、訓練と関係ない雑務に捧げねばならんことになる。

 ロシア国内の春の徴兵は4月1日からだが、今年は4月13日からと遅れた。5月20日に13万5000人を全土の兵舎へ集め、それから14日の検疫隔離を経た後、ようやく新兵訓練に入る。新コロ蔓延を禦げるかは疑問だ。多難だろう。

 露軍にとって2020は「失われた1年」となるだろう。