バッタ対策はできていますか? 特に九州の自治体。

 Kyle Mizokami 記者による2020-6-5記事「The Chinese Army Has a Weapon For Fighting Murder Hornets: Flamethrowers」。
    火炎放射器が1970年代に廃れたのは、敵のトーチカ陣地に50mにまで近寄るなんてそもそも無理だから。
 しかし中共軍はソ連の「LPO-50」に基づいて「74式」火炎放射器を国産した。燃料はガソリンで、3秒でタンクは空になる。レンジは50m弱である。点火は空砲薬莢による。
  ※火炎放射器の燃料は重油ではないかと思うのだが……初期着火はナパーム系だとしても。

 2013年に、大スズメバチのために住民に1人の死者が出たので、中共軍が、地上から100フィートのところにあったその蜂の巣(直径5フィート)を火炎放射器で焼き払っている。

 ※レーザーのようにやたら遠くまでは害を及ぼさず、空中の特定の一点に焦点を結んで、それより遠くはエネルギーが拡散して安全化する、サーチライトの可視光線をレンズで集めるだけの、パラボラ指向兵器のようなものが、蝗のスウォーム対策に有効ではなかろうか。

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 CNN Staff 記者による2020-6-7記事「A Chinese soccer legend has called for the downfall of the Communist Party in shock videos」。
       2002ワールドカップの中共代表で、そのご「シェフィールド・ユナイテド」でもプレイしたフォワード、【赤?】[カク] 海東(Hao Haidong)は現在50歳でスペイン暮らしだが、中共は亡びるべしと、郭文貴のユーチューブ・チャンネルに2回出演して公言した。

 【赤?】[カク]はこれまで中共批判を公表したことはなかった。

 中共圏内ではユーチューブは禁止されており視聴できぬが、このニュースは中共内SNS上で驚きとともに拡散した。
 【赤?】[カク]の「微博」(中共版ツイッター)のアカウントはすでに消されている。

 【赤?】[カク]のビデオは、1989天安門記念日である6月4日に合わせてUpされている。
 コミュニズムの幽霊が現代の世界に漂うべきではない。これは50年生きてきたわたしの結論だ――と彼は2回目のインタビューで語った。
 番組ホストの郭はスティーヴ・バノンとも親しくしており、一緒にユーチューブ・チャンネルで中共批評をしている。

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 『アトランティック』誌の最近記事「The Lessons of 1884」。
    1884年7月、グロヴァー・クリーヴランドは、民主党の新人の大統領候補として指名獲得の一歩手前まで這い登っていた。
 そこに、下半身スキャンダルが降ってきた。

 NY州知事も務めたクリーヴランドは47歳の精力的巨漢(体重300ポンド)であった。手の指がソーセージのように太かった。
 ライバル共和党の指名は、東部のプロ政治家のジェイムズ・ブラインである。

 クリーヴランドは洗練された紳士ではないが、当時の米国の実業家たちも、洗練された紳士ではなかった。だからクリーヴランドは実業家たちから支持された。彼は実業家の世界が解っており、実業のための法令運用に鋭敏な感覚を持っていた。

 クリーヴランドは独身で、みずからは中年ながら、若い女好きという悪評があった。

 ブラインも人格高潔ではなかった。彼はユニオン・パシフィック鉄道会社から多額の資金を受取り、連邦下院と上院の議会工作に使っていた。

 民主党大会から数日後の7月21日、『バッファロー・イヴニング・テレグラフ』紙がスキャンダル暴露記事を掲載する。クリーヴランドは十年前、まじめな未亡人マリア・ハルピンをたらしこみ、懐妊させて、その生まれた子を母親から取り上げて余所の家族の養子にさせ、母親は癲狂院へ送り込み、みずからの評判を守ったと。

 ※クリーヴランドは知事の前にはNY州バッファロー市の市長選も戦っている。そういう地縁がある。

 他のマスコミがこの古いネタ(今回初公開というわけではなかった)に食いつき、ハルピン本人から、クリーヴランドのレイプを示唆する言質を引き出した。

 クリーヴランド陣営は、ブラインの長男がブラインの婚姻後3ヵ月にして誕生していることを当時のスキャンダルとすることもできたが、その戦法は採らなかった。

 クリーヴランドは無学貧困の階層から成り上がった政治家であることを、全面的に有権者に訴えた。それはブラインの育った資産家貴族たちの世界風景とは対蹠的なのだ。

 クリーブランド陣営からの反撃宣伝。ハルピンは強度のアル中患者であり、同時に三人の既婚男性と付き合っていた。
 新生児を、アル中の母親の手からレスキューしたのである。

 1884-11にクリーヴランドは次期大統領に選出された。ブラインは庶民の人気取りに失敗した。

 それから百年後の話。民主党の大統領候補に名乗りを上げていたゲイリー・ハート。モデルのドナ・ライスを膝の上に座らせた、たった1枚の写真のために、速攻で、民主党候補から脱落している。何の性的関係も無かったのだが……。

 クリーヴランド陣営の勝利から学べること。この種のスキャンダルには本人が直接に反論せず、周囲の、誰か社会的に信用ある者たちをして、代弁反撃せしむるべし。また、ライバル候補の下半身ネタをあげつらうことで対抗しようとすべからず。大衆は厭な話は聞きたくないのだ。

 有権者が最も憎むのは、有権者からカネを奪う政治家である。

 ※こんな記事を『アトランティック』誌が載せるということは、バイデンには暴かれていない下半身スキャンダルがあると予想されているのか?