中共軍がチベット高原に増援部隊を送るのに最短でも40時間以上かかる。

 Benjamin Schreer 記者による2020-6-18記事「What Japan’s U-Turn on Aegis Ashore Says About U.S. Alliance Management」。
     地ージス導入が閣議決定されたのは2017末。
 SM-3とSM-6を発射できるという話だった。

 この話は、安倍政権が、トランプからのバーデンシェア要求に応接しようという雰囲気の中で、倉卒に決められた。

 日本政府はアメリカ側から知らされていなかった。この地ージス用の新規のレーダーの試験はハワイで行ない、そのレーダーによってミサイルを誘導するシステム・テストもハワイで行ない、日本が、そのミサイル試射費用を負担しなければならない、ということを。

 このごろでは、「固定基地」の本質的な弱点も無視できなくなってきた。 ※中共のハイパーソニック弾から基地そのものを自衛できないだろうということ。

 地ージスをサンクコストとして処理すれば、浮いた予算を、日本のハイパーソニック兵器や宇宙アセットに回せる。そっちの方が有意義。

 日本はアメリカから高額なF-35を買うことにしたが、トランプはもっと兵器を買えという要求を引っ込めはしなかった。

 次。
 Brad Glosserman 記者による2020-6-17記事「Canceling Aegis Ashore raises problems ? and hopes」。
    地ージス計画のサスペンドは、そのまま、地ージスのキャンセルになりそうだ。
 現状、日本は、7隻のイージス艦と、4個のペトリ高射大隊で、2段に防空されている。(8隻目のイージス艦が建造中。)

 2017年閣議決定の当初の計画では地ージスは2025運開予定だった。その費用は1基地が800億円で、トータルコストは15億ドルのはずだった。
 だが2017年に見積り額が変わった。1基地あたり1000億円だという。

 そして、30年間運用した場合のトータルランニングコスト見積もりは、当初は21億5000万ドルだと言っていたのが、40億ドル=4500億円に膨らんだ。

 地ージスのブースターは、高さ2km~3kmのところから落ちてくる。重さは200kgである。