みなさまのご質問等に、じゃっかん、答えむとす。

兵頭二十八の放送形式 Plus

■みなさまのご質問等に、じゃっかん、答えむとす。

 「防衛大綱」はどう変わるのか。また、どう変わるのがよいのか?

 地ージス計画がキャンセルになったので、その穴埋めの方針が示されないと格好がつきません。合理的なのはイージス艦の定数を増やしてしまうこと。……ですが、三自衛隊の中で海自予算が突出してしまうのが部内的にまずいと思われるのでしょう。それに、艦を造っても、そこに配乗させるべき隊員が足りるわけがないんです。

 いくつか、解決方法があります。BMD任務専用の機能限定版・廉価版のイージス・プラットフォーム艦をこしらえるという方法です。対潜任務や対水上艦任務などは原則として考えない。機関は30ノット出さなくてよく、25ノット対応の高速コンテナ船用のディーゼルでいい。もちろん艦隊の旗艦にもさせません。そして作戦展開海面は、日本本土の太平洋側に限ってしまう。必ず護衛の駆逐艦を1隻、つきそわせるんです。それは既存の、各軍港固有の小型防備艦でじゅうぶんです。

 思い切った設計を許せば、必要人員を数分の一にできるはずです。
 でも、日本人の悪い癖で、「思い切って割り切った設計」が、できないんですよね。つい、くだらない余計なことをいっぱい、盛り込んでしまう。オフザシェルフのコンポーネンツも選べない。臆病だからです。それで、オリジナル・イージスと値段がほとんど変わらなくなり、要員もほとんど減らないという結果は目に見えていますから、まあ、この方法は駄目でしょうな。

 「大綱」には「敵地攻撃」を謳うべきか。

 原則論として謳うべきでしょうね。

 具体的に何によってどこを攻撃するかですが、モノには順番があります。
 まずは開発中のハイパーソニック弾で大連や青島の在泊敵空母を直撃できるようにしておく。プラットフォームは呉の護衛艦でいいでしょう。
 これが第一ステップ。とても重要です。
 弾頭は無炸薬。ソリッド弾です。それを都市に撃ち込んでも大量破壊兵器にはなりません。

 この能力を整備できるようになったら、そのあとから、次の第二ステップとして「報復能力」の付与でも考えたらいいことなのです。そこではじめて、弾頭部分に別な《物質》を載せることを検討できるようになる。

 モノに順番がある――とは、このことを言います。
 こちらの領海内の軍艦から発射して敵地心臓部までリーチが届く運搬体、すなわち現状では現実解となるハイパーソニック弾を保有する前に、「報復能力」の話をすれば、諸方面からの雑音で、話は半歩も前進しないでしょう。
 夢物語(それには「核武装論」が含まれる)を語らず、まず即応できる「手段」を確保する第一ステップに集中することです。

 地対空レーザー砲は開発すべきです。それによって、「火球」が接地する、《地表爆発モード》での敵の核ミサイル攻撃プランを抑止できるからです。詳しくは拙著『東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる』を読み返してみてください。げんざいの米国内のレーザー砲の性能は、あのときと比べて、じゃっかん、向上している程度ですが、《日本政府も開発に乗り出した》というニュースは、世界におけるわが国の評判を高めます。人気が出るんですよ。ここが自民党や三菱や外務省のおっさんらにはいつまでたっても分からんところですね。
 そんな大人気の日本国の「大綱」に文句をつけられるのは、反近代諸国だけ。敵の宣伝工作は、おのずから効きが悪くなるでしょう。

 「新大綱」と、そのゆくすえを妨害する敵国発の宣伝工作を、わが国は、どのように、払いのけられるでしょうか?

 これはNHKが衛星放送を無料化すれば、ただちに実現するでしょう。

 とにかく地上波が癌です。新型コロナウイルスや砂漠トビバッタ以上に日本人に不利益をもたらし惨害に誘導して飽くことをしらないのが、地上波テレビ放送だと言えるでしょう。これを撲滅し去るには、視聴者の選択自由度を拡大する、インターネット番組やCS番組にがんばってもらうしかありません。

 NHKの衛星放送無料化は、げんざいテレビを地上波しか受信していない底辺層を、精神の地獄から救済するでしょう。

 NHKにどうやって衛星放送を無料化させるかについては論じません。日本人は馬鹿ではないので《課題》さえ明確に呈示されたなら、あとは、良いアイディアがいくらでも、どこからでも出てくるのです。《課題》はもう、把握されたんですから。

 最近の、オススメの映画やドキュメンタリーはあるか?

 ないですね。いくつか感心したものはあるのですが、タイトルを覚えてない。すいません。トシですね。
 基本的に時間を惜しむので、わたしはすべて録画再生で視聴しています。ダレ場を、どんどん飛ばせるのがいいですよ。

 フィクションの映画については、最近、じぶんでおそろしいと思うことがあります。でだしのテムポが悪いものは、もうその先を観る気がまったくしないのです。再生を止め、消去してしまいます。そんなものは一生、観なくていい、という心境になっているんです。
 むかしの白黒映画でも、でだしからテムポが良いものがあります。ぎゃくに、近年の有名タイトルの映画でも、それの悪いものがある。創作の自由ですから、作り方に文句をつけたいわけじゃない。単に、視聴しておつきあいすることが、無理になってしまった。ノンフィクションの番組でも、これは同じです。

 スマホで見るインターネットのニュースも同じです。最初に要約が書いてなくて、「次のページ」をクリックする必要が5回ぐらいあるようなページ構成のニュース記事がありますが、もう、ノーサンキューです。途中で何度もCMを消さなくてはいけない構成のウェブページも同様。

 人の時間を、無駄にさせたらいけないですよね。みんな忙しいんだから。その貴重な時間を戴くんだから。そういう価値観を共有している人が作ったウェブページを読みたいと思っています。

 トランプ大統領は再選されるんでしょうか?

 再選の可能性は高いと思いますよ。民主党の敵手バイデンは、現役の副大統領だった時代、軍人の間ですっかり「馬鹿バイデン」として定評がありましたからね。マクリスタル・スキャンダル当時の記事を読み返してみてください。軍人は誰もバイデンなんかをボスにすることは望んでないでしょう。トランプも無茶苦茶らしいが、バイデンよりは耐え得る……と思われているはずです。

 アメリカの今の混乱は「ホルモン異常」がその根底なのではないかと私は疑ってます。みんな、筋肉付け過ぎ+肥り過ぎ でしょう?
 野生の熊の筋肉は冬眠中も衰えません。その必要があるからです。熊にとってはそれが健康。しかし人間は、使わないでいる筋肉は、運動系だろうが心臓だろうが、すぐに衰えるようにできています。その方が健康なんだと進化の過程でわかっているからでしょう。
 いったい、飢餓と隣り合わせではない今の米国社会で、肉体労働者ではない者が、「肥満マッチョ」になって、何を達成したいんだ? 「銃未満」の暴力が増えるだけじゃないか。その姿が、かれらじしんで見えていないのも、すでに人間が人間以下の動物のお仲間になりかかっている、ホルモンに支配された病的社会だからなのではあるまいか――と、思われてなりません。


(管理人Uより)

 『兵頭二十八の放送形式 Plus』は当サイトが兵頭先生へお金を払って記事を発注する企画です。
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 今回は皆さんより『お題』を募集しました。
 メッセージ下さった皆さん、ありがとうございました。『あ、自分の質問だ』と思われた方は、ニヤリとして下さい。
 今回『お題』とならなかったメッセージに関しては、次回以降の参考とさせていただきます。

 私は、東南アジアの海沿いの街で呑んだくれて暮らす方法が知りたいです。そんな事を考えていたら──有料会員登録しているサイト『ブラックアジア/鈴木傾城』の最新投稿動画が『「29歳で70万円の貯金でハイエナになることは可能か?」という質問に答えます』でした。驚愕しました。可能なの?
 いや、私は呑んだくれて暮らしたいだけで、ヤワラーで沈没してた人みたいな生活がしたいわけではないのですけども……憧れはありますが。いやいや、いけないいけない。気を確かに持て。 

 話を戻して、改めて──お受け下さった兵頭先生、メッセージを下さった皆さん、ありがとうございました。