デジタルなんぞを信用する人と、どうしてともに安全保障が語れようか?

 ムービング部品がどこにも無いはずのデジタル機器も、年月とともに故障を起こす。そしてこいつは古い車のように修理はできないのである。

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 Brendan O’Neill 記者による2020-11-10記事「Joe Biden and the weaponisation of Ireland」。
    アイルランド系であることをときどき自慢するバイデンは、英国のブレグジット政策を、よりEUに妥協したものにさせるための武器としてアイルランドを使うのではないか。

 予測されるバイデンの対英要求は単純。アイルランドと北アイルランドとの国境に固い障壁をつくるな。

 もし北アイルランドを英国の全くの国内市場として保持しようとするなら、それはEU離脱合意からの逸脱であり、アメリカはイギリスを経済制裁する。

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  Kris Osborn記者による2020-10-30記事「New Sensors May Track & Find Attacking Enemy RPGs & Anti-Tank Missiles」。
      レイセオンは小火器のマズルおよび弾道から発生するショックウェイヴを探知・追尾し解析するセンサーシステムを、「ブーメラン」のメーカーと合同で開発。
 装甲車の天井に、6方向を向いたマイクをとりつける。
 音の変化から、飛翔し来る弾丸の経路を計算し、射点を割り出す。
 そして車内のモニター画面に、敵の位置を表示する。

 次の段階として、RPGやATGMの発射時の赤外線を探知して警報するシステムもつくる。これと、ショックウェイヴ分析を、結合させる。

 ※これは早期警戒衛星のパッシヴIR情報からRVの落下点を予測する技術の適用じゃないか。今では、単眼鏡の追尾によって、RVコースの「斜め具合」を読み、そこから着弾地を予測する技法すらできているのだ。日本学術会議がのさばるわが国では、誰も、このような技術によって世界の安全に貢献することが、できないわけである。

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 Ed Adamczyk 記者による2020-11-11記事「Sig Sauer Inc. announces $77M Army contract for M4 rifle scopes」。
     シグザウエル社はM4A1カービン用の新スコープ「TANGO6T」を米陸軍から受注した。総額7700万ドル。数量は非公表。納品は5年がかり。
 製造する工場は、ニューハンプシャー内にある。

 スコープの倍率は、等倍と6倍とを、速やかに切り替えられる。接近戦には1倍でなくてはいけないので。
 ※6Tは、シックスタイムズ=6倍の意味。

 このスコープはすでに米軍の特殊部隊は使っている。
 また、市販品もある。

 陸軍の既存のM4用スコープは、交戦距離が1640フィート=500mまでを想定している。新サイトは2000フィート=600mである。

 ※ソニーがドローン分野にみずからの新アイデンティティを見出したようだが、開発拠点はやはり北米大陸か豪州に置くべきだろう。日本本土では電波法の枷がありすぎるから自由闊達な実験はできまい。

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 Thomas Newdick and Tyler Rogoway 記者による2020-11-12記事「The Laser System Protecting The Capital Against Aerial Intruders Is Getting An Upgrade」。
   米首都圏に迷い込んだ航空機に強烈に警報を与える、結界レーザー。赤と緑のパルスを飛行機のコクピットに当てる。DCのあちこちのビルの屋上に、そのターレットがある。



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