飲食店の惨状が、《前車のくつがえり》として参考になると思う。「オワコン」業界から離脱するのなら、早く始動する者にチャンスが来るはずだ。
電動四輪車、電動二輪車の数は将来、爆増する。
それに対して「給電サービス拠点」の数は、急増しない。特に地方では。
ここに需給ギャップが生まれ、そこには商機がある。
固定的な「給電ショップ」が無いなら、移動式の「給電カー」で電気を売るようにすればいい。立ち往生しそうな客のところまで、「給電カー」が呼ばれて出張する。観光道路で「流し」の商売をしたっていい。売電価格は、客と相対で決められる。高く買う客に優先的に給電してやる。相当に利幅の大きな商売になるだろう。
必要な商売道具は、「大容量バッテリー」(または燃料電池)と「発動発電機」(または燃料電池)を搭載した、小型~中型トレーラーだ。
おそらくそのレスキュー車も電動であることが要請されるだろうから、改善や改造のフレキシビリティを考えて、「トラクター&トレーラー」の構成にしておくのだ。
「トレーラー」だけを分離し、電動オートバイや人力で牽引することも、考えられるだろう。
トレーラーには可搬型の「救急バッテリー箱」も、いくつか積んでおく。これはオプションで客に「買い取らせる」商品だ。
つまり充電時間を延々と待っていられない客には、満充電されている(あるいは未開封の新品一次電池であるところの)「救急バッテリー箱」ごと、その場で売ってしまうのだ。
客はその「バッテリー箱」を車内の床に置いて、出力ケーブルを、車内の非常用給電端子(それがなければ、窓からケーブルを出して車外の充電端子)につなげば、じぶんの車をすぐに走り出させることができる。あまり長距離は走れないが……。
需給ギャップは、常に商機である。
「ガソリン車をなくせるわけがない」などと談論しているヒマがあったら、充電で困ることになるに決まっているドライバーたちを助けてやる新商売を今からいろいろと考えておく方が、利口だろう。
アメリカ大統領戦記1775-1783独立戦争とジョージ・ワシントン2