不況が続くとき、現与党は必ず選挙で負ける。このメカニズムも「プロスペクト理論」が説明する。

 これまで享受できていたことが剥奪されるという感覚が有権者の間に普及定着してしまうと、その感情をコンペンセイトする経済対策は、なまなかなことではまったく無効。

 なぜなら人々の心理においては、「将来得られそうなものへの期待 < 現今喪失したものについての怒り」だからである。

 国民健康保険料を1年間国が補填するとか、消費税を一挙に減らすとか、東京オリンピックのかわりにそれ以上の予算規模の地下土木系の公共事業を興す――ぐらいのことをやってみせない限り、有権者心理は「将来得られそうなものへの期待 > 現今喪失したものについての怒り」とは変わってくれない。

 これが分からないなら、「菅=フーバー」だ。
 FDRのニューディールを再学習したらどうだい。

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 EDNA TARIGAN AND FADLAN SYAM 記者による2021-4-24「Indonesia says 53 crew of lost sub are dead, wreckage found」。
   現場の海深は838mである。船体はすくなくも3パーツにバラけてしまっている。

 潜航して音信が途絶えた座標から水平距離で1500ヤード南に偏移していた。

 シンガポールが派遣した救難艦『MV スウィフト』が水中ロボットを放って撮像した。

 マルチビーム・ソナーとマグネト・メーターを働かせたのは、インドネシア海軍の『リゲル(KRI Rigel)』であった。
 ※曳航式(深度可変)の器材か。ひょっとしてインドネシア海軍の幹部が当初語った「50~100m」という数字は、この磁探を曳航した深度のことではないのか? 海図があるんだから水深を間違うはずはないだろう?

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 ロイターの2021-4-25記事「Photos show Indonesian navy submarine broken up on seabed」。
   現場の海底にて、尾部の垂直舵、複数の錨、耐圧外殻、エンボス加工された潜舵などが水中写真で把握された。

 『ナンガラ』の船体は、頭部、胴体中央部、尾部の3パーツにバラけてしまっている。
 胴体中央部にはヒビが認められる。

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 Janet Loehrke, Stephen J. Beard, George Petras and Will Carless 記者による2021-4-26更新のUSAトゥデイ記事「’Deep sorrow over tragedy’: 53 crew confirmed dead after sunken Indonesian submarine is found」。
  『KRI Nanggala 402』を建造したのは、西ドイツの Howaldtswerke-Deutsche Werft である。建造年は1977年。インドネシアはそれを1981年に買った。そして同年に就役。

 暖海は潜水艦隊にとっては過酷なのだという専門家もいる。

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 Amy Chew 記者による2021-4-25アップデート記事「As Indonesia races to find missing submarine, vessel’s age comes under scrutiny」。
   現場海域はバリ島から95km北方である。
 この潜水艦の平常の定員は34名なのだが、事故当日、追加の人員が同乗していた。

 豪州の潜水艦専門家氏いわく。ふつう潜水艦というものは、7日間潜りっぱなしでいられる酸素の余裕を与えられているものだ。

 化学反応によって酸素を放出する「ケミカル・キャンドル」や、艦内空気から二酸化炭素を除去するシステムも、とうぜん積まれていた筈。
 ※それらを操作する暇のないぐらい急激に浸水してしまった。だから手動コックも回す余地なし。案外、シュノーケルの閉じ忘れとか、超初歩的なミスだったかもしれない。

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 AFPの2021-4-25記事「Sex sells: China farm region becomes ‘lingerie capital’」。
   江蘇省の連雲港のすぐ南に位置する潅雲県。ここは、中共の「ランジェリー首都」だと呼ばれている。
 中共国内で急激に高まってきた、いやらしすぎる下着の需要の70%を、このド田舎の家内製工業がまかなっているのだ。

 15年前に、いろいろな製品を下請けでこしらえていたが、その中に「ランジェリー」があった。聞いたことも見たこともなかったが、「できますよ」と安請け合いした。それが、今日の隆盛につながった。

 黒や赤のレース地のパンティやブラ。1工場に100人のミシン工を配している。
 同地の代表的メーカーの年商は1500万ドルである。

 潅雲県には500以上のランジェリー工場がある。従業員は総勢数万人だろう。年3億ドルの製品がここから送り出されている。

 ネット売買で中共人が2019年に買ったセックス関連商品は、2018年の5割増しで、70億ドルであったという。そして2020年はパンデミックにもかかわらず35%延びたはずだと。

 メーカーの人いわく。さいしょは、バイヤーは皆、30歳以上でした。かつて海外で暮らしたことのある人たちです。
 しかし2013年から客の年齢層が下がり、今では、えちえちインナーの買い手は22歳から25歳の女性です。

 ある工場では、製品の9割を米国と欧州へ輸出している。
 南米市場も有望。そこには寝室で「コスプレ」する文化があるのだという。
 2012年には、北鮮から100万ドル分のエロ下着の注文を受けて驚いた。



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