Ankur Kundu 記者による2021-4-25記事「Sri Lanka Ejects Ship Carrying Radioactive Cargo for China」。
先週の火曜日の夜、放射性の貨物「6弗化ウラン」を積んだ中共の船『BBC ネイプルズ』が、積荷についてスリランカ当局に申請せずに、スリランカ領海に入り、中共企業「CMPort」が管理運営しているハンバントタ港に入って、もやった。
スリランカ当局は、同船に対して、ただちに、領海外へ退去するよう命じた。
このフネはロッテルダム港を発し、中共に向かうフネだが、中共の最終到着港がどこかは不明である。
ハンバントタに寄港した理由は、フネの機械的トラブルだという。
スリランカ野党は攻撃している。スリランカ海軍はシナ船舶に対するインスペクション(立ち入り検査)の権利を〔売国政権の意向で〕あらかじめ剥奪されているのである、と。
商船が港に入る前には、当該港の陸上事務所に所在するその商船の代理人が、港長に対し、危険貨物の有無について申告して許可を得なければならない。
このハンバントタ港は2017年に中共が14億ドルを出して築港してやるかわりに、そのカネを返す宛てのないスリランカが99年間その管轄権を「CMPort」に明け渡したという、典型的な「債務の罠」外交の成果である。
次。
「Indonesia Submarine Import and Export Behavior」という記事。※記者も日付も不明だが2012-10以前のソース付き。
インドネシアは2隻の『Type 209/1300』型潜水艦をHDW(Howaldtswerke-Deutsche Werft)から買った。
過去30年間、『カクラ401』と『ナンガラ402』は、大きな改装を何度かしている。初期にはHDWが工事し、後には韓国のDSME(大宇造船海洋)が改装を請け負っている。
HDWは、新しい電池を入れ、エンジンをオーバーホールし、戦闘システムを近代化した。
DSMEは、2005年と06年に『カクラ401』をオーバーホールした。現在は『ナンガラ402』の改修に取り掛かっている。
2003年にインドネシア海軍(TNI-AL)が6000万米ドルで『カクラ401』を改修してもらう契約をDSMEと結んだ〔ソースはYonhapの2006-4-3記事「大宇が刷新された潜水艦をインドネシアへ引き渡す〕。
この修理の眼目は次の通り。同潜水艦搭載の4基のエンジン、推進システムおよび船体の修理とメンテナンス。新しいレーダー、ソナー、航法装置、火器統制システムの取りつけ。〔ソースは『ジェーンズアンダーウォーターウォーフェアシステムズ』の2011-1-25記事〕
工事の終わった『カクラ401』は2006年にインドネシアに引き渡された。
ジャカルタ市の『アンタラ・ニュース』の報道によると、『カクラ401』の1970年代の部品等を90年代のテクロノジーで刷新したのであると。
2008年、インドネシア国防省は、HDWとDSMEの2社を、『ナンガラ402』の改修担当候補として最終選考に残した。
2009年4月、大宇造船海洋が、7500万ドルで、『ナンガラ402』のオーバーホール工事契約を勝ち取った。工事内容には、レーダー、ソナー、戦闘システムの取替えが含まれている。〔ソースは『The Korean Gas Union Newsletter』の2009-5-8記事〕。
過去5年以上も、インドネシア海軍は、潜水艦隊にあらたな潜水艦を追加したがっている。
2008年6月30日、『Koreatimes』のJung Sung-ki記者は「韓国はインドネシア産の航空機と潜水艦をバーターする契約を結ぼうとしている」という記事を書いた。韓国が2隻の攻撃型潜水艦を建造し、それをインドネシア国産の新鋭哨戒機×8機と交換するのだという。
実現しなかった。
2009年、インドネシアは、フランス、ドイツ、ロシア、韓国の潜水艦メーカーに対して、「サブマリン・テンダー」(潜水母艦。水上艦である)を買いたいのだが、と打診した。〔ソースは、『ジェーンズディフェンスインダストリー』の2011-1-27記事「インドネシアによる潜水艦発注が間近か」。〕
この契約獲得競走ではロシアと韓国が先頭集団だった。
ロシアは2007年から2010年のあいだに、インドネシア軍に対して10億ドルの武器調達用の借款供与を申し出ていたという。ヘリコプター、戦闘機、歩兵用装甲車、そして2隻の『キロ』級潜水艦を、この資金でどうぞ、というわけだ。〔ソースは2007-8-21の「BBC Monitoring Former Soviet Union」という記事で、新聞雑誌記事データベースの Proquest にあるという。〕
しかしインドネシアの国防大臣は、「潜水母艦」の調達計画をキャンセルした。予算がないというのがその理由。
2010年なかば以来、インドネシアは1隻の新しい潜水母艦を、潜水艦隊のために調達するだろうと広く信じられていたのだが。
2010-9の『ジェーン』が報道。インドネシアの国防大臣は、5隻の潜水艦を1隻3億5000万ドルから4億ドルの価格帯で、2010年までに調達したいと計画していると。かたや、潜水母艦の話は二度と出なかった。 〔ソースは『ジェーンズアンダーウォーターウォーフェアシステムズ』2011-1-25記事だという。2010-9の記事の詳細は不明。なんなんだこの脚注は。〕
2011-1に『アンタラ・ニューズ』が報道。インドネシア海軍軍令部長のソパルノ提督いわく。潜水艦調達計画は加速されており、予算は7億ドルであると。〔ソースは『ジェーンズディフェンスインダストリー』の2011-1-27記事。〕
2011-12、インドネシア国防相は韓国DSMEと契約した。同社は3隻の『Type 209/1200』を2020年までに供給すると。
『ジェーンズワールドネイヴィーズ』2012-10-29記事によれば、金額は11億ドルぐらいだろう。最初の2艦は韓国内で建造される。そのあいだにDSMEがインドネシア国有の「PT Pal」工廠へ技術を移転し、3番艦はインドネシア国内で組み立てる。
次。※これも古いニュース
Yonhapの2017-8-31記事「Daewoo Shipbuilding wins sub maintenance deal from Indonesia」。
大宇造船海洋はこのたび、インドネシア海軍の1隻の潜水艦〔この月に引き渡したばかりの新造艦〕をメンテナンス&アップグレードすることについての、30億ウォン(=2670万米ドル)の契約が取れそうである。
2020年までに、インドネシア最大の「PT.PAL」海軍工廠と協働する。
大宇は、潜水艦に関してはライバルの現代重工業に対しても、潜水艦部品を供給する。
※川重と三菱みたいなもんか。
次。
Korea Herald の2011-12-21記事「Daewoo wins submarine contract for Indonesian navy」。
大宇いわく。同社は2005年からインドネシア政府と潜水艦建造について協働している。
大宇は2003年に、インドネシアの2隻の潜水艦のアップグレード事業の契約を得た。さらに2009年にも、「a depot maintenance project」〔倉庫のことではなく修理のことだろう〕の契約を得ている。
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