こしたんたんと、しこたんたん。

 Damian Carrington 記者による2021-5-13記事「Climate emissions shrinking the stratosphere, scientists reveal」。
   成層圏の厚さが、1980年代から、400m薄くなっていることが判明した。
 これは人工衛星やGPSにも影響を与える変化である。

 人類が活動をやめない限り、この趨勢は続き、2080年には成層圏はさらに1km収縮する。

 成層圏の厚さは、20kmから60kmである。しかしその下の大気圏は温暖化によって膨張。それに押されて成層圏が上方へ圧迫されている。

 二酸化炭素は、成層圏に入り込むと、成層圏を冷やす作用をする。それで成層圏は、縮んでしまう。

 成層圏の収縮はもっと前から起きていたのかもしれない。しかし人工衛星によるデータが得られるようになったのは1980年代からなので、その前のことは誰も実証できない。

 オゾンは成層圏にある。成層圏の収縮はオゾンの減少と関係あるという仮説があった。その因果仮説は、これで否定された。二酸化炭素が増えたことが、成層圏を収縮させたのだ。