9日にロシア外交官スパイの東京からの追放をチラつかせたら、10日に樺太で第172栄宝丸が解放された。

 外務省ごくろうさんという話。
 ところでロシアはGPSスプーフィングを常習化しているが、漁船のVMFはその影響を受けてないのか?

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 Matthew M. Burke 記者による2021-6-10記事「US military will offer COVID-19 vaccinations to Japanese base workers」。
   在日米軍基地で働いている日本人従業員に対して、米軍が、新コロ予防接種を始める。
 日本政府と合同で、木曜に発表した。
 いつからやるのかには不言及。ワクチンは、ファイザーとモデルナだという。

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 Yasmin Tadjdeh 記者による2021-6-9記事「BREAKING: Academy Tells Army to Stick With Fossil Fuels; All-Electric Vehicles Not Practical」。
    米国科学技術医療アカデミーの総括。
 いくら早くても2035年以降にならなければ、軍用車を全電化することはできない。

 よって、それまでは、米陸軍は、JP-8(灯油系ジェット燃料だが米軍は車両のディーゼルエンジンもこれで回している)や軽油(英文ではディーゼルオイルと表記する。JP-8の代わりに車両に給油できる他、陸軍用の船艇も軽油で動かされる。陸軍用の一部無人機も軽油)の確保を怠るべからず。

 ※というわけで日本の自動車会社のディーゼル技師たちは会社を辞めて、米軍のためのディーゼル・エンジンを開発する会社をつくったらどうだ。2035年まではそれで食っていけるんだぞ。

 この研究調査は、陸軍次官補(技術研究担当)が予算をつけてやらせていた。その内容が6-9にあきらかになった。

 この報告によると、陸軍にとってはJP-8よりも軽油の方が、特定気象条件下では頼りにできるものだという。そしてなによりも、世界中のどこでも軽油なら、ストックが見出せる。補給を得やすい。

 同じ燃料容積あたりの発生エネルギーも、軽油の方がJP-8よりも9%大きいのである。
 それだけ、燃料兵站の負担が軽減されるわけ。

 しかし車両の燃料を航空機の燃料と共通化しておくことのメリットは戦場では至大であるので、陸軍も戦地ではJP-8を主用しなければならん。

 げんざい、および予見し得る将来、バッテリー電源だけで動く車両は、戦地における戦闘用車両にも、戦術輸送車両にも、非実用的である。

 まず電池のエネルギー貯蔵密度はJP-8より二桁も低い。したがってAFVや軍用トラックには、重すぎ、大きすぎて、機動要求に応じられない。

 電池はこんご多少改良されるだろうが、それくらいではまったく不十分なのだ。

 充電式電池の前提は、充電設備の遍在。ところが戦場にそんなものあるわけがない。つまり、補給がつかない。

 電池と内燃機関のハイブリッドエンジンなら、使える。そっちの開発は、したらいいだろう。

 ついでに言う。可搬式の超小型原発が実現するとしても、それは2035年より先になる。したがって、それ以前には、戦場には、充電ステーションは無いと思うべし。

 この報告書いわく。
 移動式小型原発は、「20フィート・コンテナ」に収まるサイズで、重さは40トン。しかし発電を始めるためには3日間の準備が必要で、発電を止めるのにも2日間の原子炉冷却時間が必要である。

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 Karin Zeitvogel 記者による2021-6-10記事「Fuel leak forced Air Force to down costly drone over Africa, report says」。
   昨年6月、アフリカの某所で、空軍所属の「MQ-9 リーパー」が燃料漏れを起こした。

 さいしょの警報信号が出てから3時間でガス欠となり、飛行場まで戻れないことは確実なので、人のいない場所を選んで墜落自爆させることにした。事情により安全な回収は無理なので。
 無動力で12分くらい降下させて加速。機体を全壊させた。民間人被害は無い。

 事故調査の結果、漏れ穴は、前方の、上空で燃料を加温する電熱ヒーターであった。
 じつはその半年前にも同様の燃料漏出があって、リーパー1機が墜落しているのである。

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 Caitlin Doornbos 記者による2021-6-9記事「Marine Corps inspector general fired in connection with deadly amphibious vehicle sinking」。
    去年のAAV7沈没事故の責任ありとして、海兵隊のインスペクタージェネラルが解任され待命となった。この少将、事故当時に、部隊の指揮官であった。

 このような訓練をするときはボートを並走させるべきであったのにそれをしてなかった。
 予報よりも波が高かった。
 乗員たちに適切なライフジャケットを着せていなかった。これは水面用とは違うものが必要だった。深い水中で車両から脱出するのを妨げない、特別なライフジャケットが必要だったのだ。

 ※ついでにミニボンベとオクトパスチューブとヘッドランプも必要ではないのか。

 この少将は、降等処分にはされない。

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 ストラテジーペイジの2021-6-10記事。
   黄海でまた、米国が放った「ウェイヴ・グライダー SV3」が魚網にかかった。
 90kgの浮体と155kgの潜航体がテーザーされているもの。

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 Thomas Newdick 記者による2021-6-10記事「South Korea Is Looking At Building A Way Bigger Carrier Than We Thought」。
    釜山で開かれている国際海洋防衛工業見本市に「CVX」の模型が出典された。
 これは2019からヒュンダイ(HHI)が提案しているものとは別で、『クイーンエリザベス』の模倣で、全備重量6万トン以上。

 ※ものすごく不思議なのは、韓国の造船所は不況で受注が減っているのだから、6万トンとかケチなことを言っていないで、戦艦大和を超越する『キティホーク』並の8万トン空母をスキージャンプ構造で建造して、大いに日本に向けて自慢したらいいではないか。おそらく納税者もそれなら支持するだろうに。それとも8万トンの軍艦を建造できる乾ドックが無いのか?

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 サウスチャイナモーニングポストの2021-6-10記事「China introduces new law to ban ‘slander’ of members of armed forces」。
   中共軍を誹毀した者は誰だろうと刑務所送りにする、という法律ができた。過去の英雄将軍たちをけなす発言もゆるさない。

 先日、インド軍とのこぜりあいで死傷したシナ兵は公表数(戦死4名)よりずっと多いのではないかとブログに疑問を呈示した男が、それだけで、刑務所にぶちこまれている。それは、この法律ができるより前である。