今次大会の《「な、なにーっ!!」賞》は、まず1500m全員ブチ抜きの快走で決まりだろう。

 『The Sydney Morning Herald』紙の記者たちによる2021-8-8記事「The highs and lows of the Tokyo Olympics, through the eyes of our reporters」。
   一記者氏いわく。競泳のカレブ・ドレッセル。ひとりで5種目に優勝していたが、勝ち方が尋常じゃない。2位に対してすべてカラダ半分リード。50m自由形でそんな勝ち方するやつがいるだろうか。

 別な記者の感想。英国自転車チームが、男子4000mチーム追い抜きでデンマークに負けて文句を言っていたのはみっともなかった。

 ※これについては豪州人記者が無知と思う。つまり豪州の自転車技術知見の成熟が英国ほどではないのだ。しかし報道写真を見ると日本チームの自転車もフロントフォークと前輪リムの間が狭小で、空力干渉などまったく考慮していないことがわかる。英国が2019から公開している新知見にこれまで日本チームが何の注意も払っていなかったのだとすれば、その技術情報収集戦略の不存在に、ガッカリするしかない。

 駆け出しの同僚が福島県の球場で行なわれるソフトボールの取材のためにバスを使わなければならなかった。マスコミ用のバスは1台だけだった。それは深夜1時半に東京を出発し、4時間がかりのドライブである。ところが同僚はその会場取材を許されなかった。試合は豪州チームがコールド負け。帰りのバスも深夜便が1台しかなかった。彼にとってはさんざんだ。

 ※概して外国人記者たちは、東京で実見したボランティアの皆さん方の忍耐強い親切に対し、絶賛を惜しんでいない。反対に、IOCの役員たちに対しては、不愉快な印象を持ったようだ。今次大会の真の勝利者は、裏方さんだね。

 ※国外(自由主義圏内)のSNSではロシアと中共に対する風当たりが相当に強い。完全に嫌われている。2018にロシアの新体操選手がリボンを2回落としたが金メダルを得た。それなのに今回、リボンを1回落とした非ロシアの選手が勝ったことについて強硬に文句をつけている。おそらくロシア国内では、それで通るのであろう。そこがおそろしい。あと、笑ったのは、イラン人選手の苗字がどれも、ルーターの背後にある暗号パスワード級に読みづらいぞ、との事実指摘。

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 AFP の2021-8-5記事「Russia-led drills begin on Afghanistan border」。
    露軍のゲラシモフ参謀総長がウズベキスタンに到着。
 もしアフガニスタンから脅威が北上してきた場合に備える合同演習のため。

 タジキスタン軍は火曜日に、露軍との合同演習に加わる。アフガン国境近くで。