イトーヨーカドーの跡地に東急ハンズが来てくれると、嬉しいな。

 Sean Spoonts 記者による2020-12記事「Jumping on a Grenade? Make Sure It’s a German One」。
   第二次大戦中の太平洋戦線で、27人以上の海兵隊員が、日本軍が投げた手榴弾の上に身を伏せて、仲間を守っている。
 とうぜん、その英雄は死んだ……と思うだろう。
 ところがどっこい、そのうち4人は、本人が生き残った。

 いったいどうしてそのようなことがあり得るのか?

 それは、日本製の手榴弾が、他国製の手榴弾とはちがって、欠陥品が多く、且つ、威力も弱かったおかげなのである。

 破片手榴弾にも、攻撃用と防御用の二種類がある。
 攻撃用手榴弾は、破片が飛び散る範囲を抑制してある。投げた本人が死なない用心として。

 かたや防御用手榴弾は、破片が20ヤード以上も殺傷力を保つように設計されている。破片の飛翔速度は毎秒700フィートである。したがって、投げた本人も危ない。これら防御用の手榴弾は、塹壕の中や、胸壁の背後から投擲することが前提とされているわけだ。

 日本軍の91式手榴弾と97式手榴弾は、延時フューズに点火するために、安全栓を抜いたあとで、何か固いモノに上端部を叩き付けなくてはならない。しばしばそれはテッパチである。
 だから海兵隊員は、コツンという音が聞こえたら、次に日本兵が手榴弾を投げてくると予期することができた。

 91式も97式も、炸薬充填量は2オンス。生成される破片は非常に細かなもので、遠くまで達せず、投げた本人を傷つけにくいようにしていた。典型的な攻撃用手榴弾であった。

 日本軍の攻撃用手榴弾は、それを一斉に投擲・炸裂させることにより、敵兵の頭を塹壕内に一瞬だけ引っ込めさせ、その隙に、こちらが一斉に着剣突撃を発起する、「きっかけの作為」のためにあった。
 手榴弾の爆発威力で敵兵を殺してやろうという発想では、設計されていなかったのである。

 日本軍の手榴弾は工業製品として出来が悪く、よく不発になった。発火用のプライマーキャップが輸送中に脱落しやすいという、設計上の欠点も放置されていた。

 ロシア軍の「F1」手榴弾は、攻撃型手榴弾で、これはフランス製のコピーであった。※違う。フランス製をコピーしたのは米軍手榴弾で、ロシア製のは独自である。独自であるがゆえに、フライオフレバーがすっぽぬけ易いという欠点が生じた。仏軍タイプ=米軍タイプには、その欠点がないのだ。

 その破片はしかし、200ヤード先の人馬を傷つけることもあった。
 炸薬は2オンスである。

 イギリス軍のミルズ手榴弾「ナンバー36M マークI」は、WWI中からあるもの。

 ミルズ手榴弾は全体にシェラックワニスが塗布してあって、特にフューズの防湿が期されていた。
 英国では1980年代まで、この系統の手榴弾が製造され続けた。

 米軍がWWII中に製造した「M2A1」破片手榴弾は、破片威力を最大化してあった。

 初期型は「四分の三」オンスの黒色火薬が炸薬であった。これは爆速が遅いので、大きな破片を生成することができた。大きな破片は遠くまで飛ぶ。拇指頭大の鉄片が200ヤード飛び、30ヤードまでは致死的な威力を保ったという。

 太平洋戦線で、洞窟陣地に投げ込むためには、もっと威力の強大な手榴弾が需要された。それは「マーク3A2」である。

 ドイツ軍のポテトマッシャー型の柄付手榴弾「モデル24」は、爆発景況が別格であった。
 充填炸薬は6~7オンスもあった。
 しかしこれは防御用ではない。

 缶体は薄鈑なので、破片がやたらに遠くまで飛ぶことがない。だから投げた当人は傷つかない。
 爆発の衝撃波で敵兵を一瞬麻痺させ、その隙に、味方の歩兵が敵塹壕に肉薄することを可能にする目的の手榴弾であった。

 距離50m前後で手榴弾の投擲合戦となったとき、柄付手榴弾の方が楽々と、正確に投げつけることが可能であったという。これは米兵の証言だ。

 次。
 Tania Snuggs 記者による2019-10-3記事「Putin: I’m not excited by ‘poorly informed’ Greta Thunberg」。
 ※これは古い記事なのだが、当時から構図に大変更は無いとわかる。変わったのは、日本の左翼がプーチン発言を日本国内で紹介しなくなったことか。

 グレタ・ソンバーグ(この時点で16歳。国連演説は8月だった)は少量の偏頗な情報を与えられて、背後で操る利害関係者のためのオウムになっている。
 ご本人は、全世界的な複雑な問題を呑みこめていない。

 同年代の高校生たちに、1週間学校を休んで抗議活動に加われと扇動したことは、まったく感心しない。

 子どもを駆使して、おのれらの利益を代弁させようとする、そのような成人たちがいることは、嘆かわしい――とプーチン。

 後進地域の国々へ行き、なぜそこの人々がこれからもずっと貧困の中で暮らし続けるべきであり、スウェーデン人のような生活水準を手に入れてはいけないかを、彼女はそこで説明するとよいだろう。