支線式の細い垂直タワー軸と、その3本の斜めの支線、合わせて4軸に、それぞれ「蒲の穂綿」状の串形長筒ローターを取り付け、頂部には避雷針以外のいかなる重量物も載せない、そのような風力発電構造物が可能なはずだ。

 この形式にすれば、装置全体をすこぶる軽量に造り得、建設コストも、メンテナンス・コストも低廉化できる。元手が抑えられるから、発電効率が悪くてもあまり困らない。総発電量は、装置数によってイージーに増やせる。
 中央の垂直塔を低くすることにより、高層ビルの屋上にも気軽に設置ができるだろう。その場合、支線を二段にしてもいいだろう。つまり7軸発電だ。

 大都市での電力の「地産地消」が部分的に促進されるだろう。

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 Jon Hemmerdinger 記者による2021-11-16記事「Brazil’s Flapper to operate Caravans powered by Magnix electric motors」。

 ブラジルのチャター旅客機運用会社のフラッパー社は、電動推進機械メーカーのマグニクス社と協同して、電動に改造した「セスナ・キャラヴァン」を2024年にブラジル国内便に投入することに決めた。

 フラッパー社は、マグニクス社から、850馬力の「マグニ650」という電動推進システムを20セット購入する。
 そしてそれを「セスナ・キャラヴァン」に取り付ける。

 先行する試みとしては、2020年に、ワシントン州のエヴェレット社が、アエロテック社と組んで「eキャラヴァン」を試験飛行させている。こちらはマグニクスの「マグニ500」という電動モーターを「セスナ 208B グランド・キャラヴァン」に取り付けたもの。

 「208B グランドキャラヴァン」には通例、867馬力の、P&Wカナダ社製の「PT6A」ターボプロップエンジンが付く。
 これを、750馬力の「マグニ500」モーターに交換したのである。

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 Jeong Tae Joo 記者による2021-11-15記事「N. Korea replaces, punishes 14 cadres and technicians working on nuclear-powered submarine program」。
   北鮮の労働党中央委員会は近頃、14人の幹部と技師を左遷(一部は家族ごと僻地へ島流し)した。原潜用の小型原子炉の開発ペースが遅すぎるというので、怒られたようだ。

 この原子炉設計は2020-10から続いていたという。

 三代目は1月の第8回党会議で、SSBNがもうじき試製の段階に進むようなことを言っていた。

 しかし11月5日に計画案を審査したところ、動力用原子炉の試製までにもあと10年はかかり、とうていこの調子ではSSBNの全システムを2025までに仕上げるなんてできっこないことが、理解されてしまったらしい。

 ※また影武者のニューフェイスが一人、デビューを飾ったようだね。