今月前半、フランス全土のワイン葡萄畑を早霜が襲ったことから、作柄は8割壊滅するかもしれない。

 Tara Patel 記者による2021-11-25記事「Paris Plans Electric Flying Taxi Routes in Time for Olympics」。
    フランスは、電動式の「エア・タクシー」の試験をパリ郊外で開始し、2024年五輪までに2路線で旅客営業を開始させるつもりである。

 ひとつの路線は、シャルルドゴール空港とルブルジェ空港をリンクするものだ。

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 Jason Scott 記者による2021-11-26記事「Australia kept ‘close eye’ on China spy ship, Morrison says」。
    中共の『Dongdaio』級の電波収集艦『Yuhengxing』が8月から9月にかけて豪州沿岸をうろつきまわった。領海侵入はなかった。

 中共は、豪州産の石炭、ワイン、ロブスターの輸入について露骨なイヤガラセを仕掛けた。
 豪州は9月のAUKUS結成で、北京に屈しない意志を示している。

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 Nicholas LePan 記者による2021-11-22記事「Rare Earth Elements: Where in the World Are They?」。
    米国地理学会USCGは、レア・アース・エレメントREEs の世界地図をつくっている。

 レアアースと定義されているのは、17の金属元素。いずれも外見は銀色で、重く、やわらかい。
 すなわち、ランタン、セリウム、プラセオディミウム、ネオディミウム、……《中略》……スカンディウム、イットリウム。

 このうち最後のスカンディウムとイットリウムは周期表の上ではランタン属に入らないのだが、埋蔵鉱床がいっしょであることが多く、化学的性質も似ているので、ひとくくりにされる。

 「レア」は誤解を招く。量的には、レアアースは、ありあまるほど、地殻中に存在している。ところが、ほとんどの場合それは、一箇所からそれのみの鉱物としてかたまって出てこないのだ。他の鉱物の中に薄く混ざっている。それを発見して掘り出して選り分ける作業が容易ではない。ゆえに、産業利用するときのコストの面から見て、レアになっちまうのである。

 伝統的にレアアースは、触媒や磁石に使われてきた。特殊な合金、特殊なガラス等にも混ぜられる。

 ネオディミウムやサマリウムを使えば強力な磁石ができる。しかも高温に耐えてくれるので軍用には重宝だ。
 知られている最強の永久磁石は、ネオディミウムと鉄とボロンからできる。そこにディスプロジウムやプラセオディミウムを加えると、さらに変わった特性の磁石ができる。

 永久磁石の性能が、たとえば風力発電タービンの発電能力を左右してしまう。ハードディスクやスマホも、高性能永久磁石によって軽薄短小にできる。

 げんざい、1メガワット級の風力発電施設の中には、171kgのレアアース類が用いられている。戦闘機の「F-35」には、1機につき427kgのレアアース類が必要だ。『ヴァジニア』級原潜だと、1隻に4.2トンのレアアースを使っているのである。

 レアアースの埋蔵量と採掘量でダントツなのはシナである。

 埋蔵量において、それに続くのは、ベトナムとブラジルである。ただし採掘量は少ない。
 ロシアのレアアース埋蔵量はブラジルより少ないが採掘量はインドの次に多い。
 オーストラリアの埋蔵量は米国より多いが、米国は豪州の2倍以上の採掘を続けている。

 産出量で目立つのは、マダガスカルとビルマとタイである。

 2010年時点でレアアース供給者として中共は世界の92%を支配していた。危機感を抱いた諸外国は2020年までに、中共の採掘シェアを58%以下にすることに成功した。つまり、地面を掘りまくったのである。とはいえ、精錬されたレアアースのサプライで見れば、2020年でも依然として中共が世界の85%を支配している。

 中共は国策として、国内の6つの企業だけに、レアアースの採掘を許可している。採掘量は、政府によって、割り当てられている。

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 Nancy Lapid 記者による2021-11-22記事「Experimental chewing gum may reduce virus spread; Booster shot protection may be longer lasting」。
   ある蛋白質を含む「チューインガム」を噛むことにより、新コロのウイルスをトラップできるのではないかという研究。

 ※そこまでしてマスクを外していたいのだな。

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 ストラテジーペイジの2021-11-26記事。
   米陸軍が15年かけて開発してきた、120ミリ戦車砲用の新しい多目的砲弾「AMP」がようやく仕上がり、2020-9から部隊に試験的に支給され始めている。

 このあと、さらに細部を改善するであろう。

 AMPは、基本はHEATであるが、信管をいろいろに切り替えられる。そのままだと瞬発の着発榴弾だが、遅発にすればビル壁を貫通させた後に壁の裏側で炸裂させられる。空中爆発モードにすれば稜線の向こう斜面に伏せている敵歩兵を破片で制圧できる。さらにゼロ距離曳火に近い使い方もできるらしく、砲口から近いところで炸裂させることによって前方500mの敵兵を薙ぎ倒せるようだ。

 この目的のためには以前から米軍のM-1は「M1028」弾をもっている。それをイラクで多用してきた。「M1028」は径10mmのタングステン散弾が1100個詰まったもので、最大700mまで敵兵を殺傷できる。

 イスラエル軍は、藪や小麦畑の中に隠れているパレスチナ兵を掃討するのに、この「M1028」弾をメルカバから発射するそうである。