固定電話のベルすら聞こえなくなってしまった、田舎居住の80老人と、いかにしてイージーな通信を確立したらいいのか、良い方法をご存知の方は、個人的にご相談させてください。できれば長野市在住の方。

 Justin Huntsdale, Lindsay McDougall, and Melinda James 記者による2021-12-12記事「Mushrooms trained to ‘eat’ cigarette butts to tackle one of world’s biggest litter woes」。
   毎年、世界じゅうで、4兆5000億本の、煙草の吸殻が捨てられているという。

 このたび豪州の研究者らが、きのこのヒラタケに、吸殻を分解させてしまう方法を見つけた。

 菌類に学習をさせることによって、可能になるという。

 吸殻がマイクロプラスチックを含んでいても、問題なくそれを分解し、きのこの栄養に変えてしまうそうである。

 この技術は他の産廃にも将来、応用ができるだろう。菌類を使ってかなりの不燃ごみを、何かに利用可能な姿に変えられる。

 次。
 Emily Baker 記者による2021-12-1記事「Can Scientists Create A Potato That Is ‘Resistant’ To Climate Change?」。
   ジャガイモは多雨に弱い。気候変動により、馬鈴薯畑が水びたしになってもダメにならない、そんな新品種が求められている。
 さもないと、メイン州のジャガイモ畑は全滅する。

 そこでメイン州立大学の研究者らが、「スーパーポテト」を得るために必死になって交配による品種改良を続けている。

 気候が変わると「コロラドハムシ」「アブラムシ」などの南部産のジャガイモ害虫も猛威をますます揮うに違いなく、それに強い品種も求められる。

 ※遺伝子組み換えによる方法にしなかったら、とうてい5年や10年では新品種はできない。

 次。
 CBC News の2021-10-23記事「French River community plants an edible forest」。
   カナダのオンタリオ州のアルバン市では、市民の森として、食用植物ばかりを植えてはどうかと思いつき、実践中。プラム、ルバーブ、セイヨウスグリなどなど。「エディブル・フォレスト」=「食べられる森」と称す。

 ただし果樹は、苗を移植してから数年またないと、結実してくれない。

 結実するようになったら、来園者が勝手にフルーツをもぎとってもいいようにする。

 ひとつの「食用の森」は、広さとしては45m平米で、それではせいぜい数世帯のおやつになるだけだが、ゼロよりは良かろう。

 ※ルバーブは第二次大戦中の英国で非常食になった。もちろんジャムにするのだが。注目すべきなのは、外国では侵略的外来生物となっている「オオイタドリ」は、遺伝子的にはルバーブの親戚である。つまり遺伝子をツギハギすれば、オオイタドリのタフきわまる勝手繁殖力と、ルバーブの食感とが、両立するかもしれないのだ。野山で勝手に大爆増してくれる強勢高勢の雑草で、世界から飢餓をなくせるかもしれないのである。

 次。
 Anna Starostinetskaya 記者による2021-12-2記事「Fur Is Dead: ELLE Bans Fur From Its 45 Editions Globally」。
   雑誌の『ELLE』が、毛皮を全世界的に追放した。

 これは中国語版も例外ではない。中国は世界最大の毛皮生産国である。

 商品紹介、ランウェイの写真、ストリートの写真、広告、すべて毛皮使用製品のイメージは、誌面から追放された。