JR千歳線の敷地内の複数箇所の地下に「大深度・地熱加温融雪水槽」を建設し、積雪シーズン中、それを稼動させるとよい。

 積雪のシーズンが終わったら、水槽の底部の「対流」を、バルブを閉めて停止させる。
 そして、水槽上部の温水がしぜんに冷える夏頃に、徐々に地熱利用の小型ポンプで排水するようにすれば、環境への悪影響もCO2 エミッションもゼロで済むことだろう。

 千歳線を地下鉄化するのは現実的でない。しかし、これからは「激甚気象時代」に遷移することも疑いはない。何の対策もしなければ、札幌圏と千歳国際空港は、毎冬、分断されてしまう。

 もはやフィージブルな対策は、線路下に数ヶ所の巨大地下空間を掘ることしかないだろう。

 そこに雪を捨てて貯蔵しようというのではない。
 秋に線路敷地に降った雨を多少集めておき、それを冬に、地熱で加熱(さらに大深度まで伸ばした熱対流用の縦坑のバルブを開くことによる)。

 この温水をスプリンクラーで軌条にそそぎ、融雪する。そこで生じた融雪排水はふたたび暗渠導水管で地下空間に集めて、リサイクルするのだ。

 このスプリンクラーを駆動させるポンプの動力も地熱で賄えるはずだ。

 千歳空港(航空自衛隊千歳基地)は、アラスカから米陸軍の大部隊が空輸されてくるときの最も有力なハブ基地であるので、夏でも冬でも、片時も機能が止まってしまっては、わが国とアジアの軍事的安定が揺るがされてしまう事態に直結する。

 したがってこの地下貯水スペース設備工事に国費を投入することは、理に適っている。

 さて、ここで宣伝。《note》 https://note.com/187326mg/  の最新Upは、パイプライン、温泉、海底ケーブルに関連した摘録集だ。この分野の歴史に精通することで、近未来の水中工作戦を占おう!

 次。
 ストラテジーペイジの2022-2-9記事。
    中共は、死んだ静止衛星を、数百km内側の軌道に移し、そこを「衛星墓場」として利用し始めた。
 移動させる手段として、先日打ち上げられた、マジックハンド付きの「SJ-21」作業衛星を使っているのが、観測された。

 次。
 SOFREP の2022-2-9記事「Why Your Flameless Ration Heater Says To Rest It On A “Rock Or Something”」。
    軍用レーションの中には、レトルトパウチにセルフ加温機能がついているものがある。
 最前線で生火を使えば、キミの位置は敵にバレてしまい、そこに砲弾が降って来る。
 だから、自動加温機能付きのレトルト食品は、重宝だ。

 加温は、使い捨てカイロと同じしくみでなされる。マグネシウム粉、微量の鉄粉、そして食塩が化学反応するときに、熱が出るのだ。
 乾燥状態の食塩が、水を吸って電解液になれば、マグネシウム粉と鉄粉が、微少な電池のようになり、発熱する。

 8オンスのパックなら、10分間の反応により、温度は摂氏37度(華氏100度)、上昇する。


★《続・読書余論》 パイプラインと温泉と海底ケーブル 関連摘録集