イラストレーターさんを常に募集しています。BOOTH用の「薄い本」企画が無数にあるので。

 Jessica Casey 記者による2022-2-7記事「Poland and the Czech Republic sign Turow mine agreement」。
   ポーランドの「トロフ」炭田に石炭火力発電所があるのだが、ポーランド政府がエネルギー安保の見地からこの発電所を運転し続けることについて、すぐ隣に位置しているチェコ共和国は、理解を与えた。

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 Al Tompkins 記者による2021-2-22記事「‘Vehicle residency’: A growing number of people are living in their cars」。
  ※去年の記事なので注意。

 米本土では、500人に1人がホームレスではないかという。多いのは、西海岸と、北東部である。

 そして、「クルマを住居とする」ホームレスの形態が、増えつつある。牽引式のキャンピングカーではない。ふつうの乗用車・ヴァン・RVをシェルターとして、常にその中で寝泊りしているのだ。

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 Nathalie Sturgeon 記者による2022-2-5記事「N.B. tiny home community settles its first residents」。
    カナダのニューブランズウィック州(米国メイン州の北隣)には、「小さい家の村」が建設中。

 ホームレスを救済するために、原野をひらいて、最小面積の平屋住居を、一本の道路に沿って点々と設置した、新開地コミュニティだ。

 このコミュニティは8ブロックに分かれ、1ブロックは12棟からなる(総計96戸)。提供するのは、実業家のマルセル・ルブラン氏。まったくの慈善活動だ。敷地総面積は24ヘクタール。

 一戸の面積は23平米。その中に、キッチン、トイレ・風呂、天井裏収納スペースが揃っている。

 カナダ政府はこうしたプロジェクトには助成金を出す。おかげで、返済免除条件付きの融資の形態が可能になった。

 すなわち、世帯収入の3割以上を家賃に取られることはない。ふつうの民営アパートとは違い、ここに入居したら、そこから追い出される心配はないのだ。

 現状、まだ4棟しか竣工していないが、すでにその3棟には入居者が……。ともかく、ルブラン氏の夢の計画が始動した。

 ※真冬のカナダでテント生活しているホームレスのことを考えたら、ドイツ国民は欣然と「ガス断」を堪え忍ぶべきである。勝手に原発を停止してノルドストリームに投資し、世界に悪をはびこらせている罪は重い。

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 2022-2-10記事「The U.S. Army has released its first-ever climate strategy. Here’s what that means.」。

 米陸軍のグリーン・ロードマップ。
 2030年までに、陸軍の全基地の電力はカーボンフリーにする。
 2045年には全ての陸軍施設がネットゼロを達成する。
 2050年までには、電動の戦術車両を実用化する。
 2035年までには、ソーラーパネルをすべての米陸軍基地の配電網に組み込む。

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 2022-2-10記事「A brief history of the NFL, ‘The Star-Spangled Banner,’ the Super Bowl and their tangled saga of patriotism and dissent」。
   1945年まで、現職合衆国大統領がNFLの試合場にやってきたことはない。
 それでNFLコミッショナーのエルマー・レイデンが8月にホワイトハウスのトルーマンを訪れ、どの試合でも観戦できますというゴールデンパスを進呈した。

 その時点でNFLには四半世紀の歴史があったが、プロフットボールは、野球とボクシングの人気には、はるかに及ばないものだった。レイデンは、このパフォーマンスが新聞の見出しになれば、話題になると狙ったのだ。

 試合の開始の前に国歌「スタースパングルドバナー」を斉唱する儀式は、戦争中だけの習慣だった。レイデンは、この儀式を、日本が降伏したあともずっと続ける、と決めた。

 「ザ・スタースパングルド・バナー」は1814年にフランシス・スコット・ケイが作った。1812年の対英戦争の3年目。ボルチモアが英軍の猛攻を凌ぎ切った。その感動を、それ以前からよく知られていたメロディに、あとから詩を当てはめた。

 ※歌詞の中に「ロケット」が登場するが、これはコングリーヴ焼夷ロケット弾。薩英戦争のとき鹿児島城下もこれで焼き払われた。

 この曲が米国国歌であると法定されたのは、1931年である。
 しかし早くも1862年、つまり南北戦争中だが、ブラスバンドが、ブルックリンに新設されたユニオン野球場で、試合開始前にこの曲を演奏している。

 昔はPAがないのでバンドを雇う必要がある。それにはカネがかかるので、プロ野球の優勝決定戦のような大試合の前にだけ、それは演奏された。

 1903年の第一回ワールドシリーズでは、「ザ・スタースパングルド・バナー」は、1試合に2度、演奏された。

 興行者たちはWWI中、プロ野球は米国人の士気を高めるのに必要なので、選手を徴兵免除してくれ、と運動したが、それは失敗した。1918年のシーズンは、短縮された。
 このとき、ベースボールは非常時には不要な「ノンエッセンシャル」にすぎないと公定されたのである。

 しかしFDRはWWIIにおいて、野球は続けよ、と言ってくれた。
 これに応えねばならないと、米国のプロスポーツ業界は、WWII以降、愛国心と永久結合した。

 レイデンの誓いは、しかし、破られている。1977年のスーパーボウルでは、国歌の代わりに「アメリカ・ザ・ビューティフル」を演奏するしかなくなった。60年代から黒人選手が国歌に反発し続けていた。

 ※星条旗よ永遠なれ、は、高音部がかけはなれていて、通常男声の喉ではほぼ追躡できなくなる。音帯として誰でも歌い易いのは「アメリカ・ザ・ビューティフル」なので、こっちを国歌にしろ、という声が、昔からある。

 この風潮を一発で払拭した節目が、1991の第25回スーパーボウルでウィットニー・ヒューストン(2012没)が詠唱した国歌である。秀逸なバンドアレンジと自在にして圧巻の表現力がベストマッチし、聴く者をして鳥肌を立たしめた。

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 Minnie Chan 記者による2022-2-11記事「Was it Beijing testing Taiwan’s defences with unidentified Matsu island flyover?」。
   台湾南方の「マツ」諸島。中共の双発の固定翼プロペラ機がこの領空を侵犯した。

 このようなグレーゾーンの挑発とテストを繰り返し、隙ありと見えたなら、即座に占拠してしまおうと狙っているのだ。


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