ヘルモン山は減るもんじゃない。

 Robyn Dixon and Mary Ilyushina 記者による2022-2-20記事「Putin may go to war to capture Ukraine; with Belarus, he did it without firing a shot」。
    ベラルーシの国防大臣は、同国内での合同演習後も、露軍は同国内にとどまると発表した。

 この先、ベラルーシは、露軍がウクライナに侵略した暁に、一蓮托生で国連から侵略国扱いされることになろう。

 ベラルーシの外相は、たった4日前には、露軍はひとりのこらず演習終了後にロシアへ戻る、と『WP』紙に答えていた。

 プーチンがベラルーシの兵力を使う気なのかどうかは不明。しかしベラルーシにある飛行場、鉄道、道路と輸送機械、倉庫と補給品は、もう露軍が使いたい放題だ。

 NATOによると3万人の露兵がベラルーシ内には居り、同国南部にはS-400が展開された。

 ※カール・ポパーが大昔に書いた『開かれた社会とその敵』(1980邦訳あり)で描写されている、ヘーゲルの国家部族主義、その源流であるプラトンの、自由経済時代の必然の変化にあらがいたいと思う気持ちを自己肯定する屁理屈が、すべて今のプーチン老人にあてはまるのを、わたしは見る。たぶん東独KGB時代に読んだヘーゲルに、回帰しているところなのであろう。

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 ストラテジーペイジの2022-2-20記事。
   中共の『53D』型駆逐艦と、『39』型潜水艦に、ドイツのMTU社が輸出したディーゼル・エンジンが使われている問題。

 これは、タイがシナから買う予定の『S26T』型潜水艦、、すなわち『39』型の輸出バージョンの主機がMTUだとタイ人がバラしたために、隠せなくなってしまった。

 中共に、軍艦用のエンジンを輸出することは、そもそも経済制裁違反なのである。それをドイツはしていた。

 この疑いをドイツの新聞は2021から報じている。それをMTUは否定していた。商船用だと強弁していた。

 中共は困って、古い『35』型潜水艦×2隻をタイに寄付しますよ、と言い始めた。これはロシアの『ロメオ』級のコピーで、90年代まで建造されたもの。タイ側では不満である。

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 Naval News の2022-2-18記事「French Navy uses mini-submarine Nautile to inspect a submarine cable」。
   『ノチル』(英語のノーティラス)は仏海軍が1984から使っている3人乗りの深海作業艇で、6000mまで潜って海底ケーブルを調べることができる。 ※パイプライン爆破作業もね。

 有人なので連続8時間の作業しかできない。
 洋上では2隻のマザーシップが待つ。