ルーマニア国防省が3-28に発表したところでは、イタリアが2隻の掃海艇を、ルーマニアのために黒海に派遣してくれそうだという。『ガエタ』級もしくは『レリチ』級。

 ついでにイタリアは、機雷とフロッグマン用水中スクーターを、ルーマニアにこっそりと引き渡せよ。

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 ストラテジーページの2022-4-1記事。
   3月5日、中央アフリカ共和国の首都バンギでは、100人が「プーチン万歳」デモ。この腐った国はワグネル傭兵に助けられているのである。

 コンゴにはウクライナから軍人と警察官が264人派遣されて国連平和維持活動に従事していたが、ゼレンスキーは祖国防衛のためにその全員を呼び戻した。3月8日のこと。
 この264人の中には、14人のヘリコプター操縦者が含まれていた。8機のヘリコプターとともに本国に帰ってしまうので、現地の平和維持活動は大困り。

 ※先日、ミル26×2機によって、薄暮に乗じてロシア領内の貯油タンクをロケット弾で灰燼に帰せしめたのは、ひょっとして、この「帰国組」じゃないのか?

 3-29、コンゴ東部の「北キヴ州」で、国連平和維持軍のヘリが墜落し、パキスタン兵6名を含む8人が死亡。
 じつはパキスタンの国連平和維持作戦への人的な貢献もたいへんなもので、過去60年に20万人を提供し、その活動中、257人も死亡しているのである。

 今回ヘリを撃墜したのは「M23」と名乗る反乱グループと疑われるが、「M23」は犯行を否認している。

 北部キヴ州では、ウガンダ軍も「M23」討滅作戦を継続中。双方に死者が出ている。

 3-28には「M23」がコンゴ陸軍の基地を襲撃してきた。
 ちなみに「M23」とは「三月二十三日運動」を縮めたもので、彼らは「コンゴ革命軍(CRA)」と名乗ることもある。

 3-25には、「3R」ゲリラが、中央アフリカ共和国の陸軍基地を襲撃し、兵士5人を殺した。この「3R」というのは「復讐、領土回復、復興」の頭文字である。

 3-28にコンゴの裁判所は、中共の採掘企業「チャイナ・モリブデヌム」社から、テンケフングルメ鉱山(銅とコバルトが出る)の採掘権を剥奪した。理由は、このシナ企業が数百万ドルの権利金を納めなかったため。

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 Marco Rubio 記者による2022-3-31記事「Putin Will Weaponize Climate. Don’t Listen to Him.」。
    ロシアのエネルギー企業は、天然ガスの単位量採掘あたり、米国採掘企業の30倍のメタンガスを、大気中へ放出している。またロシア国内では、原油採掘現場での原油の環境漏出を止めようという努力をしておらず、いたるところ垂れ流しである。このようなロシア産化石燃料に経済制裁をかけて誰も買わないようにし、同時に、米国内の天然ガス採掘を増量させることは、地球トータルで、より良い気候に貢献する政策と言えるのである。

 ロシアからのエネルギー輸入ができなくなるのでイランやベネズエラに甘い顔をしようというのも悪い考えだ。
 イランの天然ガス採掘現場では、単位採掘量あたり、米国企業よりも85%多く、メタンガスが大気中へ放出されている。ベネズエラのリグでの原油漏出もロシアに負けていない。

 ※記者はいわずと知れたフロリダ州選出の米上院議員で共和党の大物。さすがに議員雇いのスタッフに「数字のデータ」を揃えてくれる有能者が揃っているから、こうした意見表明もすぐにできるのである。

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 雑報。
 米国からの援助武器のうち、「スイッチブレード」は、まだウクライナ領内に届いていないそうだ。
 おそらくポーランド領内で使用法の訓練をさせているところなのではないか?

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 豪ABCニュースの2022-4-1記事「What is Australia’s Bushmaster armoured personnel carrier, and how will the vehicles help Ukraine?」
   スコット・モリソン豪首相は、同国国産の「ブッシュマスター」4×4装甲車を複数両、ウクライナに送ると表明。

 この装甲車は、完全武装した兵員10名を運ぶように設計されている。
 豪州軍は、この装甲車を1000両以上、保有している。※日本も「輸送防護車」の名で4両調達。海外での邦人護送用として。

 ゼレンスキーは火曜日に、豪州議会に対して、この装甲車を送ってくれと名指しで頼んだ。それに応じた。

 かつてイラクやアフガニスタンにも豪州兵とともに持ち込まれているので、戦場でのプルーフィングもできている。

 豪州陸軍と空軍で、この装甲車を使っている。

 操縦するのは楽だし、メンテナンスもウクライナ人でもできる。
 タイヤに空気を送り込む機構がついているので、小銃弾で穴が開いたくらいでは平気。

 豪州空軍が保有するC-17によって、この車両は届けられるであろう。1機のC-17に、ブッシュマスターを4両、積んで行ける。

 ※ウィキによるとこの車種はかつて、米軍のMRAP候補になったという。すると疑問が湧く。米軍がイラクとアフガン用にうんざりするほど量産しすぎて、サープラスを米本国の警察に譲与して大問題となっているMRAPを、どうしてウクライナにはくれてやらないんだ?

 ※わが防衛省と自衛隊には、内外での災害救恤や、国外での被侵略切迫地域に対して緊急援助することがあることを最初から見込んだ「特別装備定数」の概念の導入が望まれる。すなわちふだんは自衛隊で使って整備をしておくのだが、必要が認められたたらすぐに国外(今後の想定国は台湾だろう)へくれてやる。くれてやっても自衛隊の運用にはまったく穴が開かず、自衛隊はすぐに新品状態の同じ型番の在庫品に切り替えることができる。そのような体制に、今からしておくのである。