ドッグファイトで露軍の「スホイ34」が撃墜された?

 SOFREP の2022-4-28記事「Belarusian Saboteurs Helped Cripple Russian Supply Lines in Very Clever Ways」。
   ベラルーシ国内には有力な、反露軍の鉄道サボタージュ・グループが活動中である。
 早々に、「制御盤」を破壊したことにより、露軍はしばらくの期間、鉄道補給をあきらめて、またトラック輸送に切り替えたほどだ。

 もちろん鉄道従業員が協力しているのである。

 じつはベラルーシ人のパルチザンは、WWII中に、ドイツが敷設した鉄道を妨害しまくったという歴史があり、その活躍は、今も小学校で教えられているほどなのである。伝統の「下地」があったわけだ。

 サボタージュ・グループの構成員は3種類である。ITスペシャリスト。鉄道従業員。そして元軍人。

 鉄道会社の内部の者が、露軍の装備の輸送スケジュールや現在位置を、通知する。それに基づいて破壊工作の計画が立てられる。

 ただしゲリラ活動に中央統率者がいるわけではない。数十の小グループが、水平的に連合しているのだ。

 WWII中の鉄道ゲリラとは違って、今次戦争のゲリラは、人員をターゲットにはしない。専ら、戦車などの装備の輸送を妨げる。そのためには「バロニヴィッチ駅」のような制御中枢駅ビルに放火することもあるけれども、露兵やベラルーシ人運転士を直接に殺傷したりはしないのである。

 次。
 Ihor Burdyga, Regina Gimalova 記者による2022-4-27記事「How Ukraine separatists are mass conscripting anyone of fighting age」。
   ドンバスのルハンスクとドネツクでは、2-24の対宇侵攻開始の数日前から、18歳から55歳までの男子全員の総動員徴兵が開始されていて、それを嫌って逃亡する者が多数出ている。この記事は、彼ら脱走者の証言をまとめたものである。

 路上では「人狩り」が行われ、中年男性がどしどしと、徴兵バスに詰め込まれて行った。

 さらに3月中旬になると、65歳以上〔以下?〕の男子は「内務省の特別部隊」に編入されることになった。

 「ドネツク交響楽団」の男子も徴兵され、すでにピアニストのニコライ・ズヴャギンツェフは、マウリポリ戦線で戦死したという。

 農村から男子が根こそぎ徴兵されたことで、ドンバスの農業は麻痺している。春は種まきシーズンなのに、それができない。大型農機の運転手がいないのでは……。

 ドンバスの徴兵は、何の訓練も施されることなく、いきなり最前線へ送られている。だから、集団投降も相次いでいる。

 ロシア人であるというパスポートを持っていれば、徴兵されることなく、ロシア本国領へ避難できる。そうでない場合は、すべてのチェックポイントを抜けるのに、総額2000ドルの賄賂を用意する必要がある。

 ※雑報によると、中共の2020-12-1の法律により、デュアルユースのドローンは特別な輸出管理法の対象になってしまう。それを免れるためにDJI社は、自社の製品は純然たる民生用なのだと主張できるよう、あらゆる手を打っている。ロシア、シリア、レバノンでのDJI社製品の飛行は、遠隔クラウドIDを手がかりにして、できなくするという。
 スイスが移転を拒否しているゲパルトの35ミリ砲弾は、ブラジルが供給してやると申し出ている。