もちろんブルガリア、ハンガリー、ルーマニアも攻撃を受ける。
ロシアが日本と交戦することのメリットは、中共からの軍事協力を堂々と引き出せることである。
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indomilitary の2022-5-1記事「Iran Shows Aras 4×4 with M101 Howitzer ? High Mobility Self Propelled Howitzer」。
米軍のHMMWVに対抗して、イランが2011年にトヨタのランドクルーザー「FJ40」を模倣した4×4車両を「アラス」というのだが、こんどは、105mm牽引砲である「M101」をその「アラス」に無理やり車載したコンパクト自走砲を、イランは発表した。
HMMWVに105mm砲を搭載する試みとしては「2-CT Hawkeye 105mm MHS」という商品が米国企業から提案されていた。イランはそのコンセプトをパクった。
2011年に完成した「アラス1」のエンジンは3153ccの「Z24」ターボディーゼル。133馬力。
2019年に発表した「アラス2」は、200馬力ながら燃費がよく、航続距離が750kmある。
「M101」は第二次大戦中に米国が量産した榴弾砲で、弾丸の飛翔スピードは、毎秒427mである。最大レンジは1万1270m。
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空爆や砲撃を断続的に受け続けている「侵略被害国」に対する戦時援助には、日本として何がいちばん適切なのだろうか?
やはり「タイヤ式のバックホー」(ホイール式油圧ショベル)だろう。
装輪式でないと、港や空港から、自走で送り出してやることができない。
履帯(クローラ)式の重機を長距離自走させれば、運よく途中で故障しなかったとしても足回りはガタガタに傷んでしまうだろう。しかも、移動中の燃料消費はとてつもないものとなり、贈られた方で難儀する。
バックホウ(油圧ショベル)はなんといっても穴掘り、溝掘り、塹壕掘り、トンネル掘りに使えるところが重宝だ。現地では、空襲や砲撃が続いているのだから、重機とそのオペレーター自身が、臨時に掘った壕に潜むことで、被弾被害をまず避けなければいけない。
まず、空襲から人を守る。作業者(車)も守る。これが最優先テーマである。そのためにはバックホーがいちばん役に立つ。バックホーだけが、じぶんが隠れる壕を即時に掘開できるのだ。
そのバックホーを、空襲下の都市まで送り届けるには、どうしても、タイヤで長距離自走できなくてはいけない。
よって、結論は「タイヤ式のバックホー」。
日本政府は平時から、国内の大災害救助や、海外の戦災救済等のために使える「タイヤ式バックホー」を港にストックしておくのが、今後は、悧巧だろうと思う。