カールグスタフでT-90の側面を直撃するビデオ(ドローン空撮)がSNSに出ている。

 「びっくり箱」現象は、視認はできないが、黒色のキノコ雲が生ずる爆発。

 別なT-90Mの、破壊済みの車両の動画。砲塔は内部爆発で外れたのだが、地面へ脱落するまでではなかったことがわかる。そのかわりエンジンルームも内側から吹き飛んで、車体は外側まで完膚なく全焼したことが、ありあり。

 雑報によると、トルコ海軍は《ドローン空母》の試験に乗り出すという。主力艦載機は「アキンジー」で、それに「TB2」も混ぜる。
 スキージャンプ型の軽空母に、敢えて有人の戦闘機は載せないで、無人機の運用に徹しようというのだ。もちろん、世界初の試みだ。

 米政府は、ヘルファイアを50万発製造するための予算400億ドルをつけた。それをウクライナに援助するとして母機はどうするのか、謎。グレイイーグルとコミでなければ、どうするのか?

 ロシア最大の2つの戦車工場が、部品欠乏のため、休止状態が続いている。

 5-9パレードで「T-14」の映し方が不自然だったという感想がSNSに投稿されている。リハーサルで走らせたよりも、本番の台数が減ったのではないかという(なんらかの故障で)。それをごまかすため、ロングの映像をなくして、アップの映像だけになったのではないかと。

 ※T-14の断面図がネットに出ていたのを見て、わたしはガックリした。車体内におさまる乗員3人の頭上を、大きな無人砲塔のマスが覆う、人命重視のレイアウトなのではないかと想像していたのに、なんと、乗員は3人とも車体の前端部におしこめて、その頭上には砲塔はせり出していないのである。これではトップアタックに対して乗員は無防備。車内誘爆から乗員が隔壁で守られることだけがとりえじゃないか。

 5-9パレードのモスクワ本番だけでなく、地方都市でもフライパスがなかったという話。これはもう天候とは関係なくて、無人機乱入を極度に警戒したためとしか思えない。多数機に旋回されると、識別が手間だろうからね。

 次。
 ストラテジーペイジの2022-5-10記事。
   ウクライナ軍の特殊部隊が活用しているATV。
 もともとは米軍のSOCOMがデューン・バギーにATGMを搭載してみたのが嚆矢であった。米国のメーカーのポラリス社は1980年代からデューン仕様のATVを製造しているのだ。

 ポラリス社の最新型のATVである「MRZR」は、JP-8燃料で、ターボ・ディーゼル・エンジンを駆動させる。

 ATVは、米国内の民間で売れるようになって進化し、軽量化した。初期(80年代)のバギー車は、今よりずいぶん重かった。
 それが砂浜疾走あそび用に軽量化したおかげで、たとえばウクライナの泥濘地でもスタックしないまでになったのである。

 MEZR ATVは、ペイロードが700kg(このなかに燃料27.4リッターや乗員も含まれる。荷物は正味は400kgくらい)で、総重量が1.5トン。
 ドアも屋根もついておらず、スチールのフレーム(ロールバー含む)があるだけ。シートは2~6座の間で変更できる。「担架×2」+2座 の仕様にもできる。

 88馬力の四駆。舗装路上なら96km/h出せる。

 「MRZR4」は全長3.59m×幅1.52m×高さ1.87m。
 空荷重量853kg。最大ペイロード680kg。

 MRZRを軍隊や警察が調達している国はすでに20ヵ国以上ある。

 「MAZR2」は2008年からある、より小型(総重量1.1トンでペイロード450kg)の四駆ATV。全長3m。

 また、MRZRには「空気なしタイヤ」も用意されている。網状の樹脂とゴム輪帯を組み合わせたもので、12.7ミリ機関銃弾が貫通しても走り続けられる。ただしユーザーの感想によると、この非空気式タイヤは、湿地では使い物にならぬそうである。ということはアフガニスタンのような田舎の沙漠国専用か。

 ※じつは米国市場ではHONDAがこのATVカテゴリーに参入していて、1000cc.の「タロン」だと値段は300万円しないようである。ところが日本国内ではこの車種は公道を走れないのだという。つまり陸自がSOCOMの真似をしようと思ったら、ジムニーを使うしかないのだ。まあ、屋根があるほうが日本の多雨な気候には合ってますよ。間違いなくね。