最新の《note》 https://note.com/187326mg/  は、『大同書』と『天主実儀』・ほか です。

 ここ数ヵ月、ウクライナ戦争の貴重な戦訓を台湾防衛に活かす方法を綴った新刊を書き下ろすのに時間を取られていました。
 やっと平常運転です。
 その新刊ですが、10月ぐらいにならぬと刊行されないらしい。
 出版界は一方では不況なのですが、一方ではサプライチェーンの途中に「詰まり」が生じています。やはり出版点数がたいへんなことになっているのでしょうね。それで取次ぎがパンクしていると思しい。結果として著者の「脱稿」から書店による「全国店頭販売」までのインターバルが4ヵ月くらいにも延びてしまっている。これが将来また、縮まるとは、どうも思えない感じですね。

 という次第で書き手の側も、半年経っても古くならぬ話を書かないといけません。「予言者」の才能まで、求められる。さいわい、そこだけは得意です。

 次。
 雑報によると Zaporizhzhia のウクライナ郷土防衛軍が受領した60ミリ迫撃砲弾は日本製。なんと1952年に大同スチール・たかくら工場が26万5000発を米軍に納品した分の一部が、援助されているらしい。「J-M52A2」とペイントされた信管、および砲弾本体。

 ※弾薬庫にある古いものから処分する。穏当な流儀だ。

 ウクライナ軍はもっかのところ、1日に、155ミリ砲弾を3000発ずつ、発射中。すべて西側からの援助品。

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 Defense Express の2022-7-10記事「Saboteurs From Belarus Territory Already Entering Ukraine, Some Are Caught in the Kyiv Region ? Former Head of the Luhansk Military Administration」。
   ベラルーシから潜入した破壊工作員たちがウクライナ国内で次々に逮捕されている。
 道路に地雷を埋設したりしている。

 じつは緒戦の露軍による侵攻のさいにも、キエフ北部戦線にはベラルーシの警察官が、その制服のままで露軍に従軍していて、占領した村落の家宅捜索を手伝っている。

 そして北部戦線から露軍が撃退されたあと、6月になって、ベラルーシからこんどは破壊工作員が送り込まれるようになった。

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 Alison Bath 記者による2022-7-10記事「Super Hornet on USS Truman blown off deck in Mediterranean Sea」。
    先週、地中海で荒天航海中の米空母『トルーマン』の上甲板から、スパホ×1機が強風で吹き飛ばされて海中に転落したと。1人が軽傷。

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 Mun Dong Hui 記者による2022-7-8記事「A highly infectious disease is killing North Korea’s apple and pear trees」。
   北鮮のリンゴとナシに「火傷病」(Fire blight)が蔓延中。

 ※林檎も梨も「バラ科」なので同じ病気に罹る。桃、桜も。

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 ロイターの2022-7-8記事「Germany Confirms Canada Will Deliver Turbine for Nord Stream 1 Pipeline」。
   ジーメンス・エナジー社のカナダ支店が、ノルドストリーム1のタービンの修理を引き受けている。それがドイツへ戻されないのでガスプロムは供給量を40%絞った。

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 ロイターの2022-7-7記事「Austria Orders Industry to Make Switch from Natural Gas to Oil」。
   オーストリーはガスの8割をロシアに頼っているのでマズいと判断し、自国の工業に対して、燃料をガスから石油に切り替えろと指導している。
 さいわい、電力のほとんどは水力ダムでつくっている。

 ガスは、製鉄関係と製紙関係が大需要工場。あとは家庭のヒーティング用。

 ※急募。どなたか、中共軍の現用のアサルトライフルの「弾倉」だけをいろいろな角度からクリアに撮影した写真をお持ちではないでしょうか? もしよろしければ次著に使わせてください。あと、オランダ製の「M40」というミニ手榴弾の版権フリーの写真も探索中(サープラスショップの商品写真ならネットにあるのですが……)。手の大きさと比較できるものだと尚可。


★《続・読書余論》 『大同書』と『天主実儀』・ほか