リトアニアが台湾と事実上の国交回復。中共とは断交へ。

 Emma Helfrich 記者による2022-8-2記事「Russian Military Satellite Appears To Be Stalking A New U.S. Spy Satellite」。
   ロシアが8-1にプレセツクから打ち上げた衛星「コスモス2558」は、その前の2月に米国NROが打ち上げた名称不明の新型偵察衛星(USA-326)の軌道(太陽同期・極周回)をつけまわしているようだ。

 両機の間隔は80kmである。

 「USA-326」は、次世代の電子光学イメージ偵察衛星(IMINT)で、洋上の艦艇の動静も追うことができる。
 独立系のアナリスト、マルコ・ラングブレーク教授(オランダ工科大学)によれば、これは「KH-11」の後釜だという。

 ロシアがまぎれもない「インスペクター衛星」(見張り尾行衛星)を投入したのはこれが初だ。

 次。
 Dr Colin Robinson 記者による2022-8-3記事「T-62s for Russian reserve units in Ukraine」。
    下車歩兵を支援するための何らかのAFVが今も将来も必要であることは、誰も疑っていない。
 『ミリタリーバランス2022』は、今次戦争前の露軍の「稼動する」戦車は2930両だったと見積もっている。

 いろいろな分析、報告を比較検討して考えるに、露軍が喪失した戦車は875両くらいだろう。今のところ。

 ウクライナ軍は大きな数字を発表しているが、これは兵隊の報告をぜんぶ鵜呑みにしているので過大である。バトルオブブリテンのさなか、1940-9-15に、RAFは、175機から185機のドイツ機を撃墜したと発表したものだ。WWII後になってドイツの記録を確かめたら、じっさいに墜ちたのはその「三分の一」であった。

 こういうときは、Oryxのような独立系の数値が信用に値する。Oryxの推定値はいまのところ、7割から8割、正確である。

 ところで露軍がひっばり出してきた「T-62」の車内の弾薬搭載はどうなっているのだろうか。『ジェーン』の1986年の主力戦車の冊子によれば、当時は、115ミリ砲弾を40発、積み込んでいた。そのうち16発は車体の最前方部に置いた。

 ※イスラエル軍は、T-62の操縦席の横を狙ってこっちの戦車砲を当てると、内部で弾薬が誘爆することを掴んでいた。

 ミリバラを出しているIISSの見積もりでは、ロシアには野ざらしの予備戦車が、T-72×7000両、T-80×3000両、T-90×200両あるが、それらの整備状態は悪く、まとまった数を現役復帰させることは不可能であると。

 最新の衛星写真解析で、この数字も大きすぎたと分かってきた。野ざらし戦車の総数が6000両。そのうち現役復帰可能なのは3000両。それも部品があればの話でじっさいには部品がない。

 ※アゼルバイジャン軍がアルメニア軍砲兵を迫撃砲で精密攻撃しているドローン撮影動画がSNSに出た。監視の露軍がいなくなったので戦争が再開したのだ。セルビアとコソボもまた一触即発状態。

 ※ロイタリングミュニションの自爆ダイブや、マルチコプターからのミニ爆弾投下が常態化したので、いよいよ歩兵の塹壕の掘り方を根本から変える必要が生じてきているように思う。塹壕線の長さは長い方がいいが、上から見えるその地表面の「幅」は限度ギリギリまで狭くしないとこれからはもうダメだ。地中深くなるにしたがって幅が拡張するような掘り方をすべし。排土は、どこかに盛り上げると上から目立つので、肥料撒きマシーンのように広範囲にぶちまけて、塹壕線がぼやけるようにするのがよいかもしれない。そのような特殊な散兵壕掘りに特化した重機が、すべての歩兵部隊に随伴しているのが望ましい。たとえばそれを、弾薬運搬用のトラックのユニックのクレーンの先に――吊り下げ式に――取り付けられるコンパクトな機械で、なんとか実現できないものだろうか? 研究すべし!