雑報によると次の如し。
全長5.5m。
全重1000kg。
航続距離800km。連続60時間稼動。
最高速力 80km/時。
動画カメラ3個を同時送信。
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Chris King 記者による2022-11-11記事「BREAKING: Vladimir Putin offered surrender terms by the West after humiliating Kherson loss」。
元ロシア国際関係研究所の関係者で、ロシア専門家とみなされるヴァレリィ・ソロヴェイ教授いわく。西側は本日、プーチンに対して「条件付降伏」を提示した。
その条件。クリミアは非武装化した上でロシア支配区としてそのまま2029年まで残す。クリミア以外の占領区は、ウクライナへ返還する。
この条件提案はまず西側とキーウ政府との間で合議され、それをプーチンの側近に伝達してあるという。
戦犯訴追はいっさいしない。
『デイリー・メイル』の報ずるところでは、クレムリンはこの条件に前向きだという。
ゼレンスキーはプーチンが権力の座にある限りモスクワとは交渉しないと主張しつづけてきたが、先週とつぜん、和平五条件を示した。あきらかに米政府からの圧力に屈した。
裏ではこんなプロットが進められていたのだ。
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Chris King 記者による2022-11-11記事「Unconfirmed reports that Antonovsky bridge over Dnipro river has been destroyed」。
ヘルソン州のドニプロ川にかかるアントノフスキー橋が〔退却する露軍の手で〕爆砕されたようだ。動画が木曜午後にSNSにUpされている。
※国防大臣がテレビを通じて「転進命令」を出すというのはあまりにも異常な風景だったが、裏で休戦の話がまとまっていたならすべて腑に落ちる。ところで、退却を予定する軍隊はその前日にはありったけの弾薬を撃ち尽くそうとするものである。しかし陸上でそのような「乱射」は観察されていない。ということは、ロシアでは陸戦用の砲弾は本当に涸渇していたのだ。その代わりに空対地ミサイルが「棚ざらい」された。
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James Beardsworth 記者による2022-11-11記事「Explainer: Could Ukraine’s Kakhovka Dam Be Destroyed in Russia’s Kherson Retreat?」。
カホウカ・ダムは1956建設。高さ30m、幅3.2km以上ある。
貯水量は、米ユタ州のソルトレイク湖に匹敵する。
このダムじたいが、ヘルソン州内の主要な3箇所のドニプロ川横断架橋のうちの一つなのである。
鉄道も併設されていて、露軍の重要な補給線をなしている。
スターリンの先例から考えて露軍が退却するときにはこのダムは爆破されるだろう。
それでもウクライナ軍の前進が鈍ることにはあまりならない。そしてクリミア半島への給水力はなくなってしまい、ロシア系住民が断水を強いられることだけが確実である。
洪水被害は、より土地が低いドニプロ左岸が酷くなるだろう。露軍陣地は水浸しとなる筈。
懸念されるのは、ザポロッジア原発が必要とする冷却水が供給できなくなってしまうのではないかということだ。
※東部退却=有条件降伏 の話がオープンになったあとの内外世論がどうなるかは誰にもわからぬ。その風向き次第で、大爆破もあり得るし、核使用もあり得るのである。
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Defense Express の2022-11-11記事「russia Quietly Checks Its Bomb Shelters – Media」。
『ブルームバーグ〕の報道によれば、ロシア本国内の各地で、ソ連時代の核シェルターが再点検され、修繕工事が始まっているという。
ロシアの中学校ではまもなく、ソ連時代の基礎軍事教練が復活する。教室でAK小銃の分解整備などを習う。
※ここで強がっておかないと交渉力がなくなってしまう。だからモスクワも必死。
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2022-11-11記事「Seoul Denies Report of Arms Deal With US for Ukrainian Forces」。
木曜日に『WSJ』が、米国が韓国から10万発の155ミリ砲弾を買ってウクライナ軍に与える(ソースは米政府高官)と報じているのだが、金曜日、韓国政府はそれを否定した。
※ソウルとしてはそとむきには否定するしかないわな。ワシントンは、韓国政府の要求に応じていちおう秘密にしておくとは口約束したが、こんな話が外に洩れないわけがないのに何いってだこいつらは、と心の中で思っていて、「構わねえから漏らしちまえ」というノリでさっさとWSJ記者にリークしたというのが真相だろう。旗幟を鮮明にしろということよ。極東有事には与国から援助してもらう立場なんだからさ。
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Lee Chae Un 記者による2022-11-11記事「Outrage in N. Korea upon learning about government’s missile budget」。
RANDによると北鮮が11-2に発射した25発のミサイルの総額は7000万ドル近いはず。それはラジオ自由アジアによると北鮮が新コロ前に中共から輸入していたコメの年額に等しい。
※本日の温故知新。10-10に北鮮は、「貯水池」からSLBMを発射したとかいう写真を公表している。このアイディアは『2011年 日中開戦』(2008年刊)という劇画単行本の中で示されている。
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The Maritime Executive の2022-11-10記事「Husband and Wife Each Get 20 Years for Selling Nuclear-Sub Secrets」。
米海軍の潜水艦の秘密をブラジル政府にひそかに売っていたとして、メリーランド州の「Toebbe」夫婦が裁判にかけられていたが、亭主は懲役19年、女房は21年が確定した。
亭主は核技師で、米海軍から雇われていた。DoDからセキュリティクリアランスも得ていた。
2021-6にSDカードに原潜原子炉のデータをたんまり仕込んでピーナッツバター缶の内部に隠し、それをブラジル政府の手先に渡した(置き去り渡し)。見返りは暗号通貨で前金1万ドル、後金2万ドルだった。
ついで2021-8月にこんどはSDカードをチューインガムの箱に入れて渡し、7万ドルを得た。
FBIは夫婦を2021-9に逮捕した。
女房は亭主の「置き去り渡し」に積極的に協力しており、亭主の犯罪を知っていた。職は学校教師。
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Richard Thomas 記者による2022-11-11記事「Operation Interflex: Ukrainian recruits prepare for war」。
英国のある秘密の場所で、まったく素人のウクライナ人徴兵たちが5週間の基礎軍事教練を受けている。
このプログラムを「インターフレックス作戦」と称する。
げんざい二等兵7400人を教練中。
また、分隊長や小隊長レベルの要員60人も教練中。
特に教えられているのが、市街戦のスキル。
また、ロシア軍流の塹壕の内部がどうなっているかも見せる。
前線に戻るときには、完全な厳冬季用防寒軍装一式、天幕、寝袋、止血帯などを土産に持たされる。
場所を提供しているのは英国だが、教官は西欧各国軍からローテーションで派遣されてきている。

2011年日中開戦 (SUN MAGAZINE MOOK)