日本は満鉄の広軌を対露戦争しながら標準軌へ改軌した。なぜウクライナにそれができない?

 Defense Express の2022-11-14記事「How Naval Drones At a Price of $250,000 Will Help Ukraine Attack russia’s Kalibr Cruise Missiles’ Carriers, Protect Grain Corridor」。
    ウクライナの無人の爆装ボートは、1隻が25万ドルだそうである。

 駐トルコのウクライナ大使がインタビューに答えているところでは、世界から250万ドルの善意の寄付をあつめて、100隻の爆装ボートを製造し、それによってオデッサ港から黒海出口までの「穀物輸出航路」を守りたい――のだそうだ。

 ※彼らは25万ドルの特攻艇をこれまですくなくも10隻建造して、そのうち9隻を実戦投入したわけである。その資金は誰が出した? 英国が限られた予算の中からものすごい努力を傾注しているのか。

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 Nicholas Slayton 記者による2022-11-13記事「The U.S. wants to ship Ukraine howitzer ammunition from South Korea amid record shelling」。
   155ミリ砲弾の件で米国との相談がすすんでいる韓国メーカーは1社である。

 WSJによると韓国製の155ミリ砲弾はすでに11月前半、韓国からウクライナへ向けて積み出されたと。
 在韓米軍のスポークスマンいわく、これによって在韓米軍がタマ不足になることはない、と。

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 ディフェンスエクスプレスの2022-11-14記事「No Ammo For Training: the Largest Training Ground in russia Is Nothing But Facade (Video)」。
   モスクワ近く、ショイグが音頭をとって建設させた、ロシア最大の小銃射場。面積はモナコ公国以上ある。
 2kmの狙撃まで教練ができる広がりがある。

 ところが、弾薬が無いという。
 新兵はたった15発の小銃射撃だけを体験させられる。それもなんと、「的」の無い射撃だという。

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 Boyko Nikolov 記者による2022-11-14記事「Czech citizens fund ‘killers of Shahed-136’ ? 14.5mm guns for Ukraine」。
   チェコの企業が「Victor」という対「シャヘド136」防空システムを製造する。チェコ国民から400万ドルの寄付を募り、それによって15セットをウクライナ軍に寄贈する。

 システムは、14.5ミリ重機関銃の対空銃座を、トヨタのランドクルーザーの荷台に固定したものである。即応弾薬300発、プラス、予備弾300発も置く。

 夜間用サイトもついている。2km先から無人機を照準できる。

 ※20粍機関砲弾と違い、外れたときに空中で自爆せず、そのまま地表に落下してくる。SAMのように自爆する弾丸だとしてもその破片は危険である。墜落機の破片もある。だから住民は空襲警報が解除されるまではかならず地下壕内に退避しているしかない。AAがいくら充実しても、同時に防空壕・退避壕はいたるところに必要なのである。だったらむしろ、戦争を早く終らせる攻撃兵器に援助を集中するのが、与国としては、合理的だろう。

 ※雑報によると中共製のW85という12.7ミリ重機関銃がウクライナ民兵のピックアップトラックにピントル架装されている写真が出た。イランがフーシに送ろうとした中共製の武器が米軍などによりインターセプトされ、それがウクライナ援助に回されてきているらしい。

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 Defense Express の2022-11-13記事「Destroyed “Zoopark-1M” Helps Understand Why russians Lost Counter-Battery Warfare (Photo)」。

 露軍の対砲レーダーである「1L261」(それを中核とするシステムを「ズーパーク1M」と呼ぶ)がヘルソン戦区で1両撃破されている。これが初めてではない。

 「ズーパーク1M」は、十五榴の砲弾を、距離23kmにおいてとらえることができるという。
 ウクライナ軍は「ズーパーク1M」の性能を3月から解析していた。残骸を確保しているのだ。

 23kmというのは、古い米軍のM109自走砲が通常弾でレンジ22kmだったので、それを意識したのだろう。しかし今では榴弾砲はもっとレンジが延びている。たとえばポーランド製の「クラブ」自走砲は30km以上、タマを飛ばす。

 ロシアの対砲レーダーの性能は、NATOの砲兵の射程延伸に、追いついていないのだ。

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 Defense Express の2022-11-14記事「russia Сontinue to Use Prohibited Weapons Against Ukrainian Defenders」。
   ドネツク戦区で露軍の無人機が「K-51」という催涙ガスのアエロゾルを噴き出す化学手榴弾を複数発投下しており、現物が押収されている。

 10-12にはザポリッジア戦区で露兵が化学手榴弾を投擲してきた。

 1925年のジュネーブ条約の化学兵器禁止条約のアーティクル1.5は、暴動鎮圧用の催涙ガスであってもそれを戦争で使ってはならないしている。ロシアは国際法を公然と破っている。

 ※全露的に普通の手榴弾が涸渇したのだとすると、これは要注意だが、おそらくは、近場の弾薬庫の最後の在庫なので、消費してしまえということになったのだろう。

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 ストラテジーペイジ の2022-11-14記事。
   ランセットがウクライナの砲艇にヒットした動画は、ドニエプル川のヘルソン市より上流にある貯水池上が、その撮影地点であった。

 ランセットの弾頭重量は2kgなので、沈没はしてないだろう。
 ランセットは2019からシリアで使われている。「片道偵察」にも使われるという。安全に回収できるようにはなっていないのだ。

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 Boyko Nikolov 記者による2022-11-14記事「Japan says ‘Sayonara’ to F-15C Eagle ? last flights are this week」。
   どうやら嘉手納の米空軍のF-15は、11月18日までにその全機が、沖縄を去ってしまうようだ。

 ※家族の引越しもまた慌しいことであろう。

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The Maritime Executive の 2022-11-14記事「Shell Joins 3D Printing Project for Repair of Undersea Pipelines」。
   水中に「乾燥環境」をしつらえ、その中で3Dプリンターを駆動させることで、ひび割れた金属製のパイプラインを水中において修理してやろうという発想。コングスベルグ社が2021から本気で開発していた。これにシェル社も全面協力することになった。2024年には実用化させたい。