咽喉風邪をひいていたのでそれをカバーするためだったという。
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2022-11-18記事「Russia want to double capacity on Moscow-Mumbai corridor」。
ロシアとインドを結ぶ輸送路の実績は現況、1400万トン/年であるが、ロシアはこれを3200万トン/年に増やしたい。
ルートはひとつではない。カスピ海、またはその沿岸をいろいろ通る。しかし最後は、イランのバンダルアバスから貨物船でインドの海港へとつなぐしかない。
※パキスタンがインドの敵国であるおかげで、陸上ルートでインドに到達する道は、ロシアに対してかんぜんにブロックされているのである。アフガニスタンはもちろんロシアには非友好的。そしてパシュトゥーンはパキの親戚だ。中共迂回も論外。中共はインドの敵国だから。
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Defense Express の2022-11-19記事「Why Did russia Apply the Kh-55 With a Nuclear Charge Simulator: Five Probable Options」。
空対地巡航ミサイル「X-55」の核弾頭を通常弾頭に入れ換えたものが「X-555」なのではない。エンジンは同じでも、通常弾頭にする場合は燃料タンクを小さくしてその分、たくさんの爆薬を積む。そうしないと、甚だ破壊力が小さくなってしまうからだ。よって、胴体内部は相当変わるし、最大射程も減るのだ。
今回、露軍は、「X-55」のダミー弾頭タイプを発射してきたのである。それは射程は長いが、破壊力はゼロに近い。
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Pavel Luzin 記者による2022-11-19記事「Russia’s Defense Industry Growing Increasingly Turbulent」。
ロシア南西のサマラに「ODK-クズネツォフ」工場があり、長距離爆撃機用のエンジンを製造している。こうした軍需工場には増産命令が下されている。
ロシア国内の軍需産業の労働者数は200万人であった。開戦前は。
2011年から2020年まで、ロシアの軍用機工業は、年に8機から12機の「スホイ34」を製造し続けてきた。
また、2021年から24年までの契約では、その期間にトータルで「スホイ34」を20機、納品することになっている。
現状では、年産8機もとても無理だろう。
戦闘ヘリの「カモフ52」は、2022~2023の納品契約が30機となっているけれども、これも実行は不可能であろう。
多連装ロケット砲の「トルナド」は、年産20両以下というところだろう。
そこから発射する、射程120kmの「9M544」と「9M549」は、2017年の納品実績が230基弱で、2018年の実績が150基弱であった。現状は、生産ペースは上向いているらしい。
重爆撃機用のエンジンである「NK-30-02」は、2018年10月時点で平均年産数が4基を超えていないと分かっている。ということは、古い「ツポレフ160」および「バックファイア」のエンジン更新は、ぜんぜん進んでいないと推定できる。
ODK-クズネツォフ工場が生産ペースを2倍にできたとしても、焼け石に水だ。
同工場では、ひきつづいて、バックファイア用の古い「NK-25」エンジンや、「ツポレフ95MS」用の「NK-12」ターボプロップエンジンも製造しないわけにいかない。とても無理だ。
※雑報に出回っている露軍装備のジャンビーの写真、見直してみたが、驚いた。これはメガクルーザーではない。灯火管制行進用(夜間に上空から光源が見えない)の特殊ヘッドランプなどを取り外した、「高機動車」(トヨタ版HMMWV)のサープラスで間違いないだろう。バンパー左側には、なんとなく元の部隊表記を消すための上塗りのような色むらもある。いずれにしてもこれはカタギのルートで流れたものではないだろうから、防衛省のスキャンダルになる可能性がある。防衛省は米軍と違って廃車を鉄屑以外の用途では民間に売り渡してはいないはずだから。
※いよいよロシア=ウクライナ戦線からの写真は、雪景色ばかりになった。そんななか、サンクトペテルスブルグと極東で、あいついで天然ガスパイプラインが大爆発&炎上している。